ファンケルの「旅アト」施策がスタート好調―サプリメント約40品目を越境EC販売、その他

Record China    2018年11月13日(火) 9時0分

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ファンケルは中国国際医薬衛生を通じて、ECプラットフォームの「天猫国際(Tモール・グローバル)」でサプリメント約40品目の越境ECによる販売を開始した。写真は越境EC販売の調印式。

<日中経済・新事情>

関連用語:ファンケル、サプリメント、越境EC、天猫国際 / エーザイ、肝細胞がん治療薬、10年ぶり / サタケ、水稲、吉林省農業科学院、包括技術提携 / 学研グループ、メディカル・ケア・サービス、天津市、認知症 / 三菱ケミカル、中国企業、特許侵害、勝訴

●ファンケル、「旅アト」施策がスタート好調―サプリメント約40品目を越境EC販売

ファンケルは12日、中国でのサプリメントの販売代理店である中国国際医薬衛生(国薬国際)を通じて、ECプラットフォームの「天猫国際(Tモール・グローバル)」でサプリメント約40品目の越境ECによる販売を10月30日に開始したと発表した。

日本国内の店舗で同社製品を購入した訪日中国人を対象に、越境ECを利用しての中国現地でのリピート購入の、いわゆる「旅アト」を促進する。他の主要越境ECプラットフォームにも出店していく予定。2020年度からは中国専用のサプリメントも開発し、本格展開する。

写真は上海で開催された第1回中国国際輸入博で行った、越境ECに関する国薬国際との調印式。ファンケルによると、天猫国際での販売は計画を上回る好調なスタートを見せた。

●エーザイ、中国では10年ぶりの切除不能な肝細胞がんに対する新薬を発売

エーザイは12日、中国子会社である衛材(中国)薬業がこのほど、マルチキナーゼ阻害剤「レンビマ」の販売を開始したと発表した。

「レンビマ」は全身化学治療歴のない切除不能な肝細胞がんに対する治療薬として9月、中国で初めて承認を取得した。同様の治療薬として、中国では約10年ぶりの発売という。

「レンビマ」は、甲状腺がんに係る適応で米国、日本、欧州など50カ国以上、腎細胞がん(二次治療)に対するエベロリムスとの併用療法に係る適応で米国、欧州など45カ国以上で承認を取得。肝細胞がんに係る適応については、中国のほか、日本、米国、欧州、アジアなど全世界規模で承認を取得している。

●サタケ、水稲の品質向上目指し吉林省農業科学院と包括技術提携

サタケ(本社・広島県東広島市)は12日、吉林省農業科学院との包括技術提携契約を締結したと発表した。同科学院は「水稲品質国際連合センター」の設立を計画しており、同センターを中心にサタケと水稲の品質向上のための共同研究を進める。

サタケは同科学院への品質分析・評価に関する技術の提供を進めるほか、品質向上に貢献する乾燥調製・貯蔵技術の提案なども積極的に行っていく考え。

サタケは2007年9月に国家糧食局(現・国家糧食和物資儲備局)と包括技術提携契約を締結してから共同研究を続けており、中国の農業・食糧行政機関との包括技術提携契約は2例目。

●学研グループのメディカル・ケア・サービスが天津市初の認知症専門施設をオープン

メディカル・ケア・サービス(MCS、本社・埼玉県さいたま市)は10月23日、天津市内で同市初の認知症専門施設「MCS中福中新生態城認知症中心」(認知症センター)をオープンした。

中国における認知症ケアの需要の高まりを受け、これまで培ってきた実績を活かし、「自立支援」を重視した個別ケアを提供する。

MCSは江蘇省南通市、広東省広州市でも介護事業を展開しており、天津市のセンターは3施設目。同社は9月10日付で、学研ホールディングスのグループ会社になった。

●三菱ケミカル、中国における特許侵害訴訟で山東省企業に勝訴料

三菱ケミカルは12日、山東省企業の煙台希爾徳新材料(Shield)を相手に起こした赤色蛍光体の特許侵害訴訟で、Shieldによる自社特許の侵害を認める一審判決を得たと発表した。

同社は、国立研究開発法人物質・材料研究機構と共有する赤色蛍光体に関する中国における特許を侵害しているとして、2015年1月23日付で中国における侵害行為の差し止めと損害賠償を求める訴訟を深セン市中級人民法院(裁判所)に提起していた。同法院はこのほど、三菱ケミカルの主張を認め、Shieldによる当該侵害行為の差し止めと三菱ケミカルへの計600万元(約1億円)損害賠償金の支払いを命じる判決を言い渡した。

赤色蛍光体の主用途は白色LEDパッケージで、中国はLEDパッケージおよび白色LEDパッケージで最大の生産国。

三菱ケミカルは、蛍光体産業だけでなく白色LED産業全体の健全な発展と秩序維持につながるなどとして、同判決を高く評価。特許侵害の行為があれば、看過することなく適切な対応を取ると表明した。(翻訳・編集/如月隼人

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