人民網日本語版 2018年11月12日(月) 20時0分
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トヨタは「王さん家族の1日」という未来の1日をテーマに、e-パレットのコンセプトカーを様々な生活シーンで応用させることによって、来場者に未来の新エネルギーと自由に移動が可能なライフスタイルを提案している。
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第1回中国国際輸入博覧会が11月5日より正式に開幕した。全世界から集まった各大手自動車メーカーや注目の新車などが集結した自動車展示エリアにおいて、トヨタは「王さん家族の1日」という未来の1日をテーマに、e-パレットのコンセプトカーを様々な生活シーンで応用させることによって、来場者に未来の新エネルギーと自由に移動が可能なライフスタイルを提案している。人民網が報じた。
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トヨタが描く未来のモビリティ社会とは、例えばヘアサロンやリハビリトレーニング、挽きたてのコーヒーが楽しめるカフェ、様々な注文機能を搭載させた自動運転のe-パレットのコンセプトカーが利用者の目の前にまでやってきて、カスタマイズされたサービスを各ユーザーに提供するというもの。
トヨタ自動車株式会社の寺師茂樹副社長は人民網の取材に対し、「様々なe-パレットの組み合わせによって新しい街づくりができるのではないかと考えており、これはまたトヨタが描く未来のモビリティライフへの全く新しい提案でもある」とした。そして、今年、豊田社長がこれからはモビリティカンパニーへ変革していくと宣言し、トヨタはただ単純に車を作り、販売し、車を使ってもらうというビジネスから、モビリティという社会生活すべてをカバーできるような役に立てる技術をもっと開発し、それを車の中に取り入れていきたいと考えているとした。
今回の国際輸入博覧会への出展に際し、トヨタは「未来の街をあなたのお手元へ」をテーマに、環境や交通、高齢化といった人類社会が共に向き合わなければならなくなってきている課題にスポットをあて、「暮らし」と「水素循環社会・技術」、「自然との共生」という3つのエリアに分けて、その技術やツール、様々なソリューションを展示している。
またe-パレットのコンセプトカー以外にも、未来の水素エネルギー社会の構築をめぐる展示も今回のトヨタの展示における一つの注目点となっている。展示エリアには大型バスやトラック、フォークリフトといった水素燃料電池自動車(FCEV)の商用車のほか、水素エネルギー電池技術に関連したコンポーネントが展示されている。
寺師副社長は、「本当の意味でのゼロエミッションを実現していくためには、電気自動車(EV)または燃料電池自動車(FCEV)の発展がその最終的な目標になる」としつつも、EVとFCEVの技術は実は対立線上にあるのではなく、それぞれに優位性を備えており、異なる存在価値を有している。そのため、異なる市場、異なるシーンにおける消費者のニーズを満たすことができるとしている。
さらに寺師副社長は、「中国はものすごいスピードでEVのマーケットが大きくなっており、一方のFCEVはそれを後から追いかけるような現状となっている。トヨタはFCEV分野において様々な技術を有しているが、トヨタ一社の力ではこのマーケットを迅速に拡大させていくことは難しい。トヨタは技術提供や協力を望むパートナーとともに、手を取り合ってこの産業を拡大させていくことを望んでおり、それこそがモビリティ社会を構築していく上での一番の手段ではないかと思う」とした。
今回の国際輸入博覧会は、現在のところ世界で初めてとなる輸入をテーマにした国レベルでの博覧会となっており、世界各国や各大企業とマッチングする重要な場となっている。寺師副社長は、「トヨタは今回の国際輸入博覧会において現有する優位性を誇る技術を十分に展示することによって、中国社会の発展と小康社会(ややゆとりのある社会)の建設にトヨタの力で貢献できることを望んでいる」とした。(文:玄番登史江)
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