中国の密航者はなぜ日本行きのフェリーに狙いを付けたのか―中国メディア

Record China    2018年11月9日(金) 11時20分

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7日、観察者網は、フェリーに乗って日本への密航を企てる中国人が増加した理由について解説する記事を掲載した。資料写真。

2018年11月7日、観察者網は、フェリーに乗って日本への密航を企てる中国人が増加した理由について解説する記事を掲載した。

記事はまず、日本メディアの報道を基に、「2015年から今年6月末までにフェリーで日本を訪れ、失踪した外国人は171人に上る。失踪は中国から九州地方を結ぶ路線で多発し、その多くが中国人とのことだ」と紹介。「もともとフェリーを使って密航する現象はあったが、頻発するようになった背景には、2015年3月に日本政府がフェリー客の日本入国に際してビザを免除する制度を導入したことと密接に関わっている」と指摘した。

その上で、「フェリー渡航客の増加に伴って入国審査の時間を減らすために実施したノービザ制度では、渡航客は身分証明と申請書を提出するだけで乗船の申し込みができる。乗船時にパスポートを係員に預け、日本観光当日はパスポートのコピーがあれば入国できる。システムとしては厳格な体制を取っているが、それでも100%密航者を防ぐことは難しいのが現状だ」と説明した。

さらに、「かつては韓国で中国人による密航や不法滞在が頻発して社会問題になっていた。それが、15年3月に日本がノービザ政策を実施すると、日本へのフェリー渡航客が増え、日本での不法滞在者の数も増えた。2017年にはTHAAD(高高度防衛ミサイル)問題で多くのフェリー会社が目的地を韓国から日本に変更した。これも、日本での中国人の不法滞在者を急増させる一因になった」と解説している。(翻訳・編集/川尻

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