需給ともに新たなビジネスチャンスに満ちた中国輸入博覧会

人民網日本語版    2018年11月8日(木) 22時40分

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中小企業の多くは技術革新と技術協力で最も活躍するパワフルな存在だ。

来場者が中国館「国際定期貨物列車(中欧班列)」のブース前で足を止め、展示を眺める様子。(撮影:励▼<さんずいに猗>)

企業3600社あまりが出展し、40万人を超える国内外のサプライヤーが来場して商談や調達を行う。第1回中国国際輸入博覧会の会期中には、出展企業とサプライヤーが連日密に接し、心にかなう商品を探し求め、販売チャンネルを開拓している。博覧会は需給双方に新たな窓口を開き、新たなビジネスチャンスをもたらした。

世界的な情報技術(IT)サービス企業・文思海輝技術有限公司の張東蔚シニア副社長は、「博覧会の重要な意義は世界の企業が理解し合う大規模なプラットフォームを構築するというところにある。開放的な協力と貿易の自由化・円滑化の推進により、世界の優れた製品を中国の巨大市場とマッチングさせることになる」と述べた。

博覧会は海外企業と中国企業のために、技術革新協力や融合を実現するためのプラットフォームを構築した。

ネット消費の巨大パワーも博覧会開催中に大いに発揮されることになる。阿里巴巴(アリババ)集団の張勇最高経営責任者(CEO)は6日、アリババの新プラン「大輸入計画」を発表し、今後5年間で世界からの輸入額2千億ドル(約22兆7440億円)を達成すると明かした。張氏は、「輸入博覧会は世界のすべてのブランド企業にとって、一大市場における豊かな鉱脈だといえる。アリババはこのチャンスを利用して、より多くの世界の製品が中国の消費者の目に触れるようにするとともに、海外企業が中国市場でデジタル化に基づく発展方向を見いだすよう支援する」と述べた。

中国通用技術集団の王旭昇副社長は、「博覧会の場を借りて、弊社は一連の協力プロジェクトに集中的に調印する。これは国の輸入拡大政策を実施するための実際の行動であり、また弊社の長年にわたる協力の成果を集中的に紹介するものでもある。弊社は今後、国際スマートデバイス革新サービスセンターを設立し、他社と広い範囲での技術交流や技術協力を展開していく」と述べた。

医療機器と医薬品・保健用品の展示エリアで、米国の企業関係者が眼科検査機器を説明していた。(撮影:黄超)

中小企業の多くは技術革新と技術協力で最も活躍するパワフルな存在だ。

陝西法士特汽車伝動集団公司の李研副社長は、「今回の輸入博覧会で、多くの産業界のリーディングカンパニーが最先端の設備や技術を中国に運び込みショーのように披露しているところを目にした。ここには中国に対する海外企業の信頼と渇望がありありと体現されている。設備の調達と技術の交流を通じて、企業が実力を高めるための機会がより多く提供されることになる」と述べた。

国や地域によって、それぞれ異なる資源賦存と優位産業を持っている。輸入博覧会は海外企業と国内企業のために開放的な協力のプラットフォームを構築した。

ワールプール(中国)株式有限公司製品市場部冷蔵庫・洗濯機類製品担当の単冷■(王へんに旋)社長は、「今回の輸入博覧会を通じて、差別化の進んだ製品が中国に導入され、企業の製品ラインが充実し、高度化を続ける中国の消費構造に合うようになることを期待するとともに、市場でより多くのニーズが生まれることを期待する」と述べた。

博覧会に来場して商談や調達を進める西安愛菊糧油工業集団は、カザフスタンの企業との間で食用油原料10万トンと小麦10万トンの売買契約に調印する予定だ。同社の賈和義会長は、「カザフスタンは土壌、空気、水などの条件がよく、高い品質の農作物の生産に非常に有利だ。中国の中高級志向の消費者層の数がますます増えるのにともない、優良農産品の輸入は企業に対して高い誘致力をもつようになった。品質、価格、市場要因を総合的に考慮すると、売上高と収益は2倍に増えることが予想される。弊社の食用油の受注式農業モデルは、『何を売るか』、『どうやって売るか』といった現地が抱える難問も解決した」と述べた。(編集KS)

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