Record China 2018年11月8日(木) 17時10分
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8日、オランダ華字メディアの華僑新天地によると、オランダ牡蠣協会が、個人による自由なカキ採取を禁止したいとの意向を示し、議論を呼んでいる。資料写真。
2018年11月8日、オランダ華字メディアの華僑新天地(Asian News)によると、オランダ牡蠣協会の責任者であるKees van Beveren氏が、個人による自由なカキ採取を禁止したいとの意向を示し、議論を呼んでいる。
記事によると、オランダのゼーラント州はカキで有名で、オランダ在住の中国系住民の多くがここにきてカキを採取し、持ち帰って楽しんでいる。しかし、Beveren氏は、「生ガキの不適切な食用は、非常に危険な状況を招きかねない」と指摘。「養殖を行っている者だけが採取するのが望ましい」としている。その理由として「水質をコントロールすることができ、カキの生存環境が汚染されることを防げる」ことを挙げ、「普通の市民にはこの点を保証することができない」とした。
記事によると、現在のところ、旅行客や付近の住民は自由にカキを取れるが、個人用に限られ、量も1人10キロまでに制限されている。しかし、この規定が守られているか検査する人はおらず、一家でやって来て車いっぱいにカキを乗せて帰る人もいるという。Beveren氏は「カキを取る人が個人なのか、レストランなのか、その特定は難しい」としている。また、ゼーラント州では海藻やシーアスパラガスなども取れるが、これらは許可証を持った人に限られるため、カキは誰でも自由に取れるというのはフェアではないとしている。
一方で、オランダで旅行ガイドをしているSonja Smit氏は、同協会の見解を否定。「カキの数は非常に多く、禁止する必要性などまったくない。ここでは多過ぎて困っているくらいだ」と主張している。また、「カキを食べて体調が悪くなる人は、食中毒やカキが生息する水質汚染が原因なのではなく、カキに含まれるたんぱく質に対してアレルギーがある体質だからだ」と反論。「旅行客に対して事前に食用生カキの潜在的な危険性について周知し、適切な調理方法を伝えれば、このような事態は避けられる」としている。
記事によると、現在のところ、ゼーラント州政府は同協会の提案に対して回答していないという。(翻訳・編集/山中)
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