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16日、第一財経日報は、三浦展(みうら・あつし)氏の著書「下流社会・新たな階層集団の出現」の中国語改訂版が最近出版され、中国で改めて注目を集めていると伝えた。写真は日本。
2018年11月16日、第一財経日報は、三浦展(みうら・あつし)氏の著書「下流社会・新たな階層集団の出現」の中国語改訂版が最近出版され、中国で改めて注目を集めていると伝えた。
同書は消費社会研究家の三浦展氏が実施した社会調査の結果をまとめ、2005年に日本で出版されたもの。「現代日本の中間階層に変動が起きており、新たな階層として『下流階層』が生まれている」という内容が注目され、当時ベストセラーとなった。
記事によれば、同書は2007年に中国で翻訳版が出版され、トップ100入りを果たすほどの人気書籍となったという。改訂版が出版された理由について、同書を翻訳した陸求実(ルー・チウシー)氏は「今の中国と本の中で描かれていた『下流階層が生まれたころの日本の社会情勢』とが似てきたから」と語った。
記事は、同書に述べられている「下流階層」の人たちは物質的に必ずしも貧しいわけではないと紹介。何不自由なく生まれ育ったが、コミュニケーション力、仕事や学習への意欲がなく、生活能力も低い。消費欲も一般の人たちより低いことが特徴で、人生全般に対する意欲が低いと紹介。「若い世代にこういった傾向が強い」としている。
「下流」の具体的な傾向は、男性であれば「人と合わせるのが苦手」「一人でいるのが好き」なことだという。女性の場合は、「アニメなどのサブカルチャーの中でのコンサートやダンスなどに興味がある」と紹介されている。
「下流階層が生まれた頃の日本と現代中国が似ている」という記事に対し、中国のネットユーザーは「他人事じゃないよな」「今日日本が直面している問題は明日の中国の問題だ」「中国は人口規模が違うから日本の100倍問題だと思う。少子高齢化は進んでいるし、若者は中国の固定された階級社会に絶望している、夢もない」など、深刻に受け止めるコメントが目立っている。(翻訳・編集/和田)
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