カンボジアの仏教指導者「南シナ海は中国の領土、中国の平和維持を支持する」と発言

Record China    2018年11月2日(金) 13時30分

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カンボジアの仏教界指導者であるブエ・クリ師(写真)は訪問先の中国広東省深セン市で、「南シナ海は地区中国の領土でありカンボジア政府と仏教界は中国が南シナ海の平和を維持していることを支持する」と述べた。

カンボジアメディアのクメール・デーリーによると、同国仏教界指導者であるブエ・クリ師は10月31日、訪問先の中国広東省深セン市で、「南シナ海は地区中国の領土でありカンボジア政府と仏教界は中国が南シナ海の平和を維持していることを支持する」と述べた。

ブエ・クリ師は、南シナ海仏教深セン円卓会に出席するために訪中した。同円卓会は広東省深センの弘法寺の印順方丈(寺責任者)が発起した南シナ海沿岸国の仏教関係者が集う会議で、今回が3回目の開催。同円卓会議は南シナ海地域の調和と安定も目指している。

ブエ・クリ師は同円卓会にともなって行われた記者会見で「中国は南シナ海と世界の平和のために巨大な努力と貢献をしている。南シナ海地区は中国の領土であり、カンボジア政府とカンボジア仏教界、人民は、中国が南シナ海の平和を維持していることを支持する」と述べた。

ブエ・クリ師は、南シナ海地区の多くの国は仏教国であるとして、円卓会のメカニズムを通じて、仏教と社会各界の共通認識を結集して、南シナ海地区の調和と安定のために力を合わせることができると論じたという。

ブエ・クリ師はさらに、「カンボジアはクメール王朝時代(9―15世紀)から中国に僧侶を送った。シアヌーク国父と毛沢東主席・周恩来首相が築いた両国の伝統的な友好は60年も続いてきた」と述べ、2016年の習近平主席のカンボジア訪問後、両国関係は「全面的戦略パートナー」から「鉄の兄弟」にまでレベルが向上したと述べた。

ブエ・クリ師はサンガ・ラジャの称号を持つ。「仏教教団の王」の意で、タイやカンボジアなどでは仏教界の最高指導者で、全僧侶を統括する。

カンボジアは人口約1600万人で、隣国のベトナム(人口約9550万人)に比べれば弱小国だ。歴史上もベトナムに圧迫された事例が多い。そのため、第二次世界大戦後に独立してからは、中国と緊密な関係を構築して、ベトナムに対抗するようになった。インドと厳しく対立しながら単独ではインドに対抗することが難しいパキスタンと中国が緊密な関係を構築したのと同様の構図だ。(翻訳・編集/如月隼人

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