サッカー韓国代表選手、兵役特例ボランティア活動水増しで永久追放、政府は対象選手全員の実態調査へ

配信日時:2018年11月2日(金) 15時50分
サッカー韓国代表選手が永久追放、政府は対象選手全員の実態調査へ
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サッカー韓国代表が兵役特例に基づくボランティア活動の時間を水増ししていたことが発覚し、代表から永久追放された。文化体育観光省が兵役特例の対象選手全員の実態調査に乗り出すなど、波紋が広がっている。写真は韓国の兵士。
2018年11月2日、サッカー韓国代表のDF張賢秀(FC東京)が、兵役特例に基づくボランティア活動をする過程で時間を水増ししていたことが明らかになった。張は代表から永久追放され、文化体育観光省が兵役特例の対象となったスポーツ選手全員の実態調査に乗り出すなど、波紋が広がっている。

徴兵制の韓国では五輪3位以内、アジア大会1位のメダリストは現役兵士として服務する代わり、4週間の基礎軍事訓練後に体育要員として編入される。34カ月間にわたり該当分野で働かなければならず、その特技を生かして544時間の奉仕活動をしなければならない、と定められている。

張は2014年の仁川アジア大会で韓国代表の優勝に貢献して兵役特例を受けた。16年のリオデジャネイロ五輪や、今年のワールドカップ(W杯)ロシア大会でも代表としてプレーした。FC東京には17年7月に入団し、主にセンターバックとして活躍している。

中央日報などによると、張は17年12月から2カ月間、母校の慶煕高で後輩を教えて196時間のボランティア活動をしたという内容の証明書類を作成。主務機関の国民体育振興公団に提出したが、大雪が降った日に雪のないグラウンドで練習する写真を添付するなど資料が不十分で捏造(ねつぞう)疑惑が浮上した。張は当初疑惑を強く否定していたが、兵務庁の国政監査を通じて事実が確認されると、水増しを認めて謝罪した。

体育要員がボランティア活動実績を虚偽報告した場合、警告を受け、警告1回あたり義務服務期間が5日延長されるが、事態を重視した大韓サッカー協会は懲戒手続きを踏むための公正委員会(賞罰委員会に相当)を招集。1日、張に対し、韓国代表選手資格の永久剥奪と罰金3000万ウォン(約300万円)の処分を下した。

これにより、今月オーストラリアで行われる国際親善試合の代表メンバーから既に外れている張は、来年1月のアジアカップへの出場をはじめ、今後韓国代表としてプレーすることが不可能になった。社会的影響の大きさなどを考慮して厳罰で臨んだとみられる。

朝鮮日報によると、現在服務中の体育要員は張のほか、サッカー、野球、スケートなどの選手23人。これらの選手のほとんどは仁川アジア大会、リオ五輪や平昌冬季五輪のメダリストだ。

今回の不祥事を受け、文化体育観光省は全員の服務実態を調査すると発表した。兵役免除の権利はインドネシアで行われた今年のアジア大会でも、韓国サッカー界のスター、孫興民をはじめ多くの選手が金メダルを持ち帰って獲得したが、国内では「優遇措置は不公平」との声も根強い。水増し発覚は政府に制度の見直しを求める動きに拍車を掛けそうだ。(編集/日向)
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