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中国・習近平国家主席が訪日したらお土産はパンダ?日中友好にまた一役か

配信日時:2018年11月4日(日) 9時0分
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安倍晋三首相が10月末に中国を訪問した際、李克強首相との会談で新たなパンダの貸与を要請し、実現に向けて交渉を進めることになった。来年には中国の習近平国家主席が訪日する方向で調整中。それに合わせて貸与に関する覚書が交わされる見通しで、日中友好にまた一役買うことになりそうだ。

パンダが初めて来日したのは、46年前の1972年10月28日。日本航空の特別機で羽田空港に到着したのが、日中国交正常化を記念して北京動物園から贈られた「カンカン」と「ランラン」だった。2頭はパトカーに先導されて東京・上野動物園に運ばれた。11月4日の一般公開初日、徹夜組も含めて約3000人の見物客が訪れ、園内には長蛇の列ができるほどの人気で、空前のパンダブームが巻き起こった。

昨年6月には上野動物園で、2011年2月に日本に来たオスの「リーリー」とメスの「シンシン」の間にメスの赤ちゃんが誕生。32万件以上の応募から「シャンシャン」と命名された。愛くるしいしぐさですっかり人気者になった「シャンシャン」は順調に成長。近く母親と離れ、独り立ちするという。

中国にとって、パンダは日本に限らず外交の大きな切り札になっている。東西冷戦時の1957年には友邦だった旧ソ連に贈呈。1965年から1980年にかけては、北朝鮮にも5頭が相次いで渡った。1972年、当時のニクソン米大統領が中国を電撃訪問した後にはワシントンDCの国立動物園にペアを贈り、その後、贈呈先はフランス、英国、メキシコ、スペインなどに広がった。欧米では親中国派が「パンダ・ハガ―」(パンダを抱く人)と呼ばれることもある。

現在、日本で飼育されているパンダは上野動物園の3頭をはじめ、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドの6頭、神戸市立王子動物園の1頭の計10頭。新たなパンダの受け入れを希望しているのは王子動物園と仙台市の八木山動物公園とされ、日中両国政府はこれらの施設への貸与を念頭に頭数や時期などの協議を進めるとみられる。

尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題などで冷え込んでいた日中関係は、今回の安倍首相の訪中で修復に向け、「新たな段階に入った」と両国とも位置付けている。日本政府関係者は「中国が貸与に前向きなのは、習指導部が日本との関係改善に本腰を入れている証しだ」とみる。「リーリー」と「シンシン」以来のパンダ来日が実現すれば、両国の友好関係を象徴する出来事になり、「親善大使」役に期待が集まっている。(編集/日向)
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