<尖閣問題>論争殺人事件の容疑者、「いつも抗日戦争の映画を見ていた」―中国

Record China    2012年10月25日(木) 12時29分

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24日、「尖閣諸島が原因で戦争になったら日本が勝つ」と主張した男性と口論になり、その男性を刺殺してしまった容疑者の男は、日ごろから抗日戦争を題材にした映画を見ていたという。

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2012年10月24日、人民日報のウェブサイト・人民網は、海南省万寧市で9月27日に発生した殺人事件の容疑者で、現在万寧市拘置所に収容されている王禄成(ワン・ルーチョン)を拘置所に訪ね、事件当日の様子を聞いた。

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27日午後9時ごろ、王容疑者は友人と万寧市興隆鎮のバーで酒を飲んでいた。ビール2〜3本を飲んだ頃に、友人の携帯電話が鳴り、別のバーで飲んでいた彼の友人から「こっちへ来て一緒に飲もう」と誘われた。王は友人とバイクでその店に向かった。2人が到着した時、店内には事件の被害者となった符さんと6〜7人の男たちがいた。

席に座った途端に王が聞いたのは、「尖閣問題で中国と日本が戦争を始めたら、日本が絶対勝つ!」という符さんの言葉。王はすぐに彼らの話に割り込み、「中国が勝つ!」と言い放ったため、激しい言い争いに発展した。

「日本の武器は進んでいるし、経済力もある。それに米国の協力もあるから、日本が勝つに決まっている」と主張する符さんに、王は「中国はこんなに大きくて、人もいっぱいいるから負けるわけがない」と応戦。王の祖父はかつて日本が中国を侵略した時代に「少ない報酬でいつも殴られる」現場で強制労働をさせられていた。また、王は日ごろから抗日戦争を主題にした映画やドラマを見ており、尖閣問題に関する報道を見て「ひどすぎる!」と日本への怒りをさらに募らせたという。

王に反論された符さんの顔色が変わった。符さんは村でも評判の乱暴者で、彼に逆らう者はほとんどいない。これにようやく気づいた王はその場から離れようとしたが、符さんは空のビール瓶で殴りかかってきた。ビール瓶は王の頭部で割れ、王の左目上部から血が流れ出た。しかし、王には前科があり、相手の人数の方が多かったため、抵抗せずに店を出ようとした。

「俺は外に逃げたんだが、彼らは追いかけてきた。そして俺を囲んで殴ったんだ」と王。王は地面に転がっていたビール瓶を拾い、さらに逃げようとした。しかし、符さんに追いつかれたため、持っていたビール瓶の底を割って、符さんの腹部を刺した。符さんはすぐに病院に搬送されたが、28日朝に死亡した。25歳だった。

「頭の中が真っ白になった。符さんとは何度か一緒に飲んだことがある。事件までは何のわだかまりもなかった。あの日、酒を飲みに行かなければ、あの店に行かずにすんだのに。やられてもやり返したりしなければ、こんなことにはならなかったのに」と、王は後悔の言葉を繰り返していた。(翻訳・編集/本郷)

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