<続報>崩御した前国王の写真を破った中国人スタッフ、国外退去を命じられる―カンボジア

Record China    2012年10月25日(木) 11時20分

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24日、今月15日に逝去したカンボジアのシアヌーク前国王の写真を破ったとしてカンボジアで拘束されていた中国人女性に国外退去が命じられた。写真は15日、北京市からカンボジアへ搬送されるシアヌーク前国王の遺体を乗せた車両。

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2012年10月24日、今月15日に逝去したカンボジアのシアヌーク前国王の写真を破ったとしてカンボジアで拘束されていた中国人女性に国外退去が命じられた。香港の衛星TV局・フェニックステレビの報道。

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シアヌーク前国王は1941年国王に即位し、1953年に祖国をフランスから完全独立させたことで「独立の父」「国父」と呼ばれ、国民から慕われていた。2004年には健康上の問題を理由に譲位し、北京市で療養生活を送っていた。在位中には北京への亡命経験もあり、中国とカンボジアの友好に積極的だった。

このように国民に慕われていた前国王が崩御したことで、カンボジアでは多くの人が悲しみに伏した。政府が定めた追悼期間にあった22日、カンボジアにある中国系の衣料品工場では、喪に服するために従業員らが業務に就こうとしないことに腹を立てた中国人女性管理職が、ある従業員から前国王の写真を取り上げ、破くという事件が発生した。これは1000人以上が参加するデモに発展した。労働者らによる抗議のデモ隊は王宮前まで行進し、中国人女性管理職への処罰を求めたという。

王室への侮辱は犯罪とされるカンボジア。拘束された女性は23日、カンボジア国内の裁判所で罰金と禁錮1年の判決を受けるとともに、国外退去が命じられた。さらに、前国王の写真の前で謝罪することを命じられた。彼女の上司は、「彼女は写真の人物が誰だか知らなかった」と説明している。

中国外交部は23日、報道官を通じた声明で、女性の行動について「著しい誤り」との見解を示した。「シアヌーク前国王は中国の偉大なる友人である」として、カンボジア当局による適切な処理を求めている。(翻訳・編集/愛玉)

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