「株の神様」と言われた副省長2人、いずれもインサイダー取引で10億円単位の利益―安徽省

配信日時:2018年10月28日(日) 21時30分
「株の神様」と言われた副省長、インサイダー取引で巨額利益ー安徽省
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澎湃新聞は27日、「株の神様」と呼ばれた安徽省の元副省長ふたりが、実際には地位を利用したインサイダー取引で巨額の利益を上げていたと紹介する記事を掲載した。写真1枚目は法廷に立つ周春雨被告、2枚目は陳樹隆被告で、いずれも同省元副省長。
中国メディアの澎湃新聞は27日、「株の神様」と呼ばれた安徽省の元副省長ふたりが、実際には地位を利用したインサイダー取引で巨額の利益を上げていたと紹介する記事を掲載した。

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記事はまず、周春雨被告を紹介。周被告についてはは山東省済南市中級法院(高裁)で裁判が進行中だ。これまでに、地位を利用して本人または親族が他人の財物1365万元分(約2億2000万円)を不正に受け取り、土地の使用権売却で他人に対して便宜を図ったことで、国家財政に6億6500万元分(107億円)の損失をもたらした。

さらに地位を利用してインサイダー取引を行い、2億7000万元を投じて株式を購入し、3億5000万元(約57億円)あまりの利益を得ていた。

周被告は1968年生まれで安徽省籍。95年2年に中国共産党安徽省委員会弁公庁でナンバー2の地位に相当する秘書(秘書長)に就任した。27歳の若さだったが、当時から汚職に手を染めたとされる。中国の高級幹部の腐敗問題でも、異例に若い開始時期という。周被告は安徽省財政庁副庁長を務めたこともあり、2016年9月に副省長に就任した。問題が発覚して失脚したと明らかになったのは17年4月だった。

記事は、同じく安徽省の元省長の陳樹隆被告も、収賄や職権乱用、インサイダー取引、情報漏洩などの罪状で起訴され、福建省アモイ市中級法院で裁判を受けていると紹介した。

陳被告は7億7580万元分(約125億円)の収賄をし、職権乱用により国家に29億元(約468億円)の損失をもたらした。さらに自分自身だけでなく親族や友人にも株取引のインサイダー情報を漏らし、合計で1億6000万元(約26億8000万円)の利益を得た。

記事によると陳被告は株取引について造詣が深く、周囲から「株の神様」などと呼ばれていた。金融業界に広い人脈を持っていることも特徴だった。「新たに企業誘致を行い、金融面で真面目を打ち立てる」などと称していたが、実際には自らが選んだ上場企業などに大量の優遇政策や財政補助を与え、その見返りにインサイダー情報を得て株の売買をすることで巨額の利益を得ていたという。

陳樹隆被告は安徽省籍で1962年生まれ。2012年6月から安徽省副省長、16年2月からは常務副省長(筆頭副省長)を務めたが、同年11月に重大な党紀違反で取り調べを受けていると発表され、失脚が明らかになった。

なお、中国では党・政府の元高級幹部を被告とする裁判では、勤務地から離れた地域の裁判所が担当することが一般的。「地元に残る勢力が司法機関に影響すること」を避けるためとされている。(翻訳・編集/如月隼人
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