渡り鳥の密猟、ドローンで撲滅 中国

人民網日本語版    2018年10月27日(土) 1時40分

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渡り鳥の通行ルートを守るため、海淀区鳳凰嶺森林公安派出所はこのほど初めてドローンを使用し、鳳凰嶺、翠湖湿地、温泉など15カ所の重点エリアでパトロールと管理を強化している。密猟者を撲滅し、冬を越す渡り鳥の安全な移動環境を整える。

秋が深まってきた北京では、渡り鳥が北京を通過するピークを迎えている。毎年この時期になると、これらの貴重な鳥に目をつける密猟者が、無許可で網を設置し捕獲しようとする。これらの渡り鳥の通行ルートを守るため、海淀区鳳凰嶺森林公安派出所はこのほど初めてドローンを使用し、鳳凰嶺、翠湖湿地、温泉など15カ所の重点エリアでパトロールと管理を強化している。密猟者を撲滅し、冬を越す渡り鳥の安全な移動環境を整える。北京晩報が伝えた。

「以前は徒歩でパトロールしていた。舗装されていない坂を登り、草むらの中を進むことがよくあった。ドローンがあれば、20−30分かかる毎日4−5回のパトロールの必要がなくなり、数時間の時間が浮く」。鳳凰嶺森林公安派出所の閻岩所長は取材に対して、このように話した。彼らのパトロール範囲は400平方キロメートル以上だが、派出所には警官が6人しかいないため、大変な作業となる。申請と審査・批准を経て、同派出所はこのほどドローンという技術手段を導入した。海淀区北部重点森林地区に密猟行為がないかを空から偵察し、さらに警官を派遣し、ターゲットを絞った取締りを行う。ドローン偵察補助の導入により、管轄区森林派出所の人員不足を効果的に解消すると同時に、重点エリアのパトロール範囲を拡大し頻度を高めた。密猟が見つかった場合に、警官がその場所に立ち入るのが困難で、証拠を入手し難いといった問題が存在していたが、これも自ずと解消された。

渡り鳥は毎年9月より北京を通過する。閻氏と森林公安警官も、集中的なパトロールを開始する。彼らのパトロールと法執行により、9月から現在まで190羽以上の貴重な鳥が救助され、または取り押さえられている。その大半が北京市1級と2級保護動物だ。(編集YF)

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