日本人ジャーナリスト安田さん解放、なぜ論争に?―中国メディア

Record China    2018年10月26日(金) 12時0分

拡大

26日、環球時報は、フリージャーナリストの安田純平氏さん3年ぶりにシリアの武装勢力から解放され帰国したことについて、日本メディアからは歓喜の声が上がる一方で、世論からは「自業自得だ」との見方が出ていることを報じた。

2018年10月26日、環球時報は、フリージャーナリストの安田純平さんが3年ぶりにシリアの武装勢力から解放され帰国したことについて、日本メディアからは歓喜の声が上がる一方で、世論からは「自業自得だ」との見方が出ていることを報じた。

記事は、安田さんが26日にトルコから飛行機に乗り、同日夕刻に日本に到着したことを紹介。安田さんが日本メディアに対して「精神的にも肉体的にも地獄のようだった」「いつ解放されるか、はたまたいつ殺されるか分からず、入浴はおろか、24時間体を動かすことさえ許されなかった。こんな生活が少なくとも8カ月続いた」と語ったことを伝えている。

そして、44歳の安田さんが地方紙の記者を経てフリージャーナリストとなり、これまでにアフガニスタンやイラクの戦争でも戦地に赴き取材をしており、イラクでも身柄を拘束されたことがあると紹介。3年4カ月前の2015年6月に、シリア内戦の取材のためにトルコ南部から徒歩でシリア反政府勢力の拠点であるイドリブ県に入った後行方不明になったとした。

また、今回の解放劇では特に武装勢力への影響力が大きいトルコとカタールによる斡旋が功を奏し、日本政府が身代金を支払わないなかで、カタール政府が300万米ドル(約3億4000万円)の身代金を支払ったとの情報があること、河野太郎外相が24日にトルコ、カタール両国政府に対し援助に感謝を示したことを伝えた。

さらに、安田さんの家族や日本メディアが歓喜を示し、危険を冒してまで報道しようとした姿勢を英雄視する一方で、日本国内では安田さんに対して「自業自得であるうえに、政府にも迷惑をかけた」との批判が少なからず見られると指摘。一部の専門家からも「中東地域の戦乱を知りながらリスクを冒し続けた結果捕らえられた。このような行為は英雄とは言えない」との見方が出ているとしたほか、日本政府も改めてシリアなどの紛争地域に行かないよう強調したことを紹介している。(翻訳・編集/川尻

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携