ビジネスマンのストレス認識度、中国が世界一―中国

Record China    2012年10月18日(木) 15時3分

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17日、中国メディア・人民網は、オフィス関連サービス企業が発表した調査結果から、「去年より今年のほうがストレスが多い」と感じる社会人は中国人が世界最多であることなど、現代の中国人が受けているストレスの状況を報じた。

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2012年10月17日、中国メディア・人民網は、オフィス関連サービス企業・リジャースが発表した調査結果を取り上げた。「去年より今年のほうがストレスが多い」と感じる社会人は中国人が世界最多であることなど、現代の中国人が受けているストレスの状況を報じた。

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リジャースが発表した最新の調査結果によると、世界80の国・地域のビジネスマン1万6000人のうち、「前年よりストレスが大きくなった」と感じているのは、中国が75%で世界首位。世界平均の48%を大きく上回っていることが分かった。都市別では上海の80%、北京の67%が「前年よりストレスが大きい」と回答しておいる。

巨大な人口を抱え、社会情勢が大きく転換中で、人々の欲望が膨らみ続ける中国は、今まさに“ストレス大国”となってしまっている。では、その具体的な原因は何か?リジャースの調査によると、「仕事」「個人の経済状況」「上司・経営者からの圧力」が3大原因として挙げられており、その背景にはいずれも「お金」という要素が絡んでいることが分かる。

ストレスを抱える人が増加していることについて、中国科学院心理研究所の李新影(リー・シンイン)副教授は、多くの人が不眠や食欲不振、胃痛などの症状が現れても根本原因を探らないなど、メンタル問題の知識不足も原因の1つであると指摘する。経済急成長を遂げた70〜80年代の日本で過労死が大きな社会問題となったが、中国は現在、すでにその状況を追い越し、年間約60万人が過労死する“過労死大国”となっている。

ある人事関連の機関の調査によると、中国の企業の8割で社員が常に残業しており、会社員の7割は有給休暇が取れず、自身を健康と考えているビジネスマンは12.28%しかいない。また、中国では10人に1人が何らかの精神疾患を抱えていると言われ、毎年11万人前後が自殺している。「ストレスがあれば疲労を感じるが、ストレスがなければそれはそれで不安」。こうした状態が多くの中国人で常態化している。(翻訳・編集/HA)

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