中国の今どきの若者の消費はより理性的に より賢い商品購入と暮らし方

人民網日本語版    2018年10月24日(水) 17時30分

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中国青年新聞社社会調査センターと問巻網はこのほど、18歳から35歳の若者1969人を対象とした調査を実施した。

中国青年新聞社社会調査センターと問巻網はこのほど、18歳から35歳の若者1969人を対象とした調査を実施した。これによると、商品を購入する際に、「ブランドを重視する」と答えた若者は32.5%、「品質を重視する」とした人は52.6%に達した。また、「身近にいる若い人は、理性的な消費を実践していると思う」と答えた人は78.1%に上った。中国青年報が伝えた。

〇現代の若者の消費傾向は「より理性的かつより賢明に」

調査によると、調査対象となった若者の毎月の主な支出は、「ショッピング(73.5%)」、「日用品(66.5%)」、「娯楽(57.0%)」が多く、このほかに、「交通(47.0%)」、「学習(39.9%)」、「通信(39.2%)」が挙がった。

華東師範大学商学院の薛海波・准教授は、「家庭環境など各人が置かれたミクロの環境には違いがあり、この違いが消費行為に直接影響を及ぼす。その上、同じ人であっても、その消費行為は、消費環境の変化によって変動する。とはいえ、世代または世代間の角度から今の若者を見ると、彼らの消費行為にはある程度共通点がある。つまり、世代や世代間というのは、厳格に言えば、10年が一世代であるという意味ではなく、心理的な世代を意味している。同じ大きな時代背景のもとで生活している若者たちは、『90後(1990年代生まれ)』が中心だが、『80後(1980年代生まれ)』も含まれており、少数ではあるが『70後(1970年代生まれ)』や『00後(2000年以降生まれ)』もいる。このような一つの前提に基づき、複数のデータを結び付け、私は、『理性』と『聡明』という2つのワードによって、現代の若者の消費行動を評価できると考えている」としている。

調査によると、商品を購入する際に、「ブランドを重視する」と答えた若者は32.5%、「品質を重視する」とした人は52.6%、「決まっていない」は14.9%にそれぞれ達した。

薛准教授は、「『ブランド』と『品質』は対立するものではない。品質はブランドの基礎であり、品質を備えていないブランドは、源のない水もしくは根のない木のようなもので、長くは続かず、発展する見込みもない。品質は確かであってもブランドを重視しなければ、『暗闇で流し目をおくる』ように、人々の眼に止まることは難しい。また、品質だけでブランドが伴わなければ、その商品は個性や文化性に乏しく、若者から認められたり称賛を得ることは難しいだろう」と指摘した。

〇「身近にいる若い人は、理性的な消費を実践していると思う」78.1%

調査によると、「身近にいる若い人は、理性的な消費を実践していると思う」と答えた若者は78.1%に上った。具体的に見ると、「身近にいる若い人は、理性的な消費を実践していると思う。彼らは、品質と実用性をより重視している」と答えた人は22.7%、55.4%が「理性的に商品を比較し、複数の店舗を比較し、買い物という行為をコントロールしている」としている。一方、「身近にいる若い人は、理性的な消費を実践しておらず、やみくもにブランドだけを追求していると思う」と答えた人は21.9%だった。

薛准教授は、「一人一人が、異なる消費環境のもとで、様々な影響による刺激を受けるため、あまり理性的とはいえない消費に関する決定をする可能性がある。だが、普通の人々にとって、このような理性的でない消費決定は、頻繁に繰り返されるわけではない。それに、当事者もその決定を顧みて、商品をキャンセルする、あるいは、次回の教訓とする可能性もある」との見方を示した。

有名ブランド商品について、「とても購入したい。きっと買うだろう」と答えた若者は20.4%、「よく考えて、自分が買える範囲内であれば購入する」とした人は71.8%、「買わない」は6.9%、「わからない」は1.0%をそれぞれ占めた。

薛准教授は、「今、社会全体の消費アップグレードが進んでおり、若者を含む消費層全体がいずれも自分自身の消費行為を矯正している。消費のアップグレードとは、消費構造の変化を意味しており、消費のレベルアップを反映している。消費のアップグレードの要因として、『消費アップグレ―ドの動力』と『消費アップグレードの可能性』の2点が考えらえる。消費のアップグレードを実現するためには、個人の可処分所得の上昇が不可欠であるため、世帯収入が消費のアップグレードの原動力となる。『政府がいかに税負担を軽減させ、雇用を増やし、国民が富を蓄えられるようにするか』、『メーカーがいかに技術レベルを引き上げ、コストダウンを実施し、人々に恩恵をもたらすか』、『消費者がいかに自分自身を引揚げ、富裕への道を開拓することで自分自身の消費能力を高めるか』などはいずれも、消費のアップグレード推進の鍵を握っている」とした。

調査回答者の年齢別構成をみると、「00後(2000年以降生まれ)」が2.5%、「90後(1990年代生まれ)が48.6%、「80後(1980年代生まれ)」が44.4%、「70後(1970年代生まれ)」が4.5%をそれぞれ占めた。男女比は、男性が51.5%、女性が48.5%だった。(編集KM)

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