中国ブランドにコラボブーム RIO六神カクテルなど

人民網日本語版    2018年10月23日(火) 14時30分

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ここ数年、中国ブランド製品が業界の枠を超えた協力を模索するようになった。さまざまなブランドのコラボレーション事業が現れては消えていき、まだ大きな波は起こせていないが、中には思いがけず成功して人気商品が生まれたケースもある。

ここ数年、中国ブランド製品が業界の枠を超えた協力を模索するようになった。さまざまなブランドのコラボレーション事業が現れては消えていき、まだ大きな波は起こせていないが、中には思いがけず成功して人気商品が生まれたケースもある。「北京晨報」が伝えた。

▽旺旺TYAKASHAコラボ服は数秒で完売「全然買えない」

激辛調味料「老干■(女へんに馬)」(ローカンマ)のキャラクタープリント入りスウェットが爆発的に売れたのに続き、食品大手・旺旺とコラボしたスウェットもあっという間に話題をさらった。

旺旺はこのほど米ニューヨークのファッションウィークに合わせて、上海のファッションデザイナーのブランド・TYAKASHAとコラボしたダブルネームのアパレル製品を打ち出し、セーター、帽子、Tシャツ、スウェット、靴下などを発売した。旺旺のキャラクター・旺旺坊やの顔が大きくプリントされた衣類は、狙い通り大人気になった。

「全然買えない」と不満の声を上げる李敏さんによると、旺旺とTYAKASHAのコラボ商品は予約開始後わずか数秒で完売になったという。旺旺の関係責任者は、「今回の業界の枠を超えたコラボは弊社のEC部門が運営を担当しており、商品は主にECプラットフォームで販売している。プラットフォームに出すとすぐに完売する状況で、うれしい悲鳴を上げている」と話す。

コラボ商品の即日完売には、TYAKASHAのブランド力のほか、旺旺のブランドイメージも一役買っており、1プラス1が2以上になったといえる。

▽中国製品のコラボブーム到来 白酒から香水、唐辛子みそからスウェット、白ウサギキャンディから口紅

旺旺のコラボ服の即日完売の背景には、中国製品のコラボブームの到来がある。ますます多くのブランドがこのブームに参入し、日用消費財(FMCG)産業の参入者が特に多い。

このブームを最も早くから牽引してきたのはカクテルの鋭澳(RIO)ブランドを擁する鋭澳鶏尾酒と花エキスブランドの六神花露水だ。今年6月、鋭澳と六神はカクテル商品・RIO六神カクテルを数量限定で発売し、5千本がわずか17秒で完売した。若者に人気のカクテルブランドと、中国を代表する老舗ブランドのコラボが引き起こした「化学反応」の話題はソーシャルメディアを賑わした。

コラボは注目を集め、話題になることから、またたくまに多くのブランドがこの分野に乗り出してきた。家禽類加工製品の周黒鴨は化粧品の御泥坊とダブルネームで「小拉吻咬唇膏」という名前の口紅を売り出し、化粧品の美加浄とミルクキャンディで有名な大白兎奶糖も口紅を打ち出し、広東料理レストランの福臨門はクレンジングオイルを、白酒メーカーの瀘州老▼(穴かんむり告)はピンク色の桃花水ブランドの香水を、低迷が続いていた老干■もスウェットを打ち出した。瀘州老▼の香水は1瓶139元(1元は約16.3円)で、ネットに出るとすぐに売り切れ、一時は価格が2倍につり上がった。瀘州老▼の関係責任者は、「みなさん、白酒の香りがする香水に興味津々だったのだろう。発売するとたくさんの問合せがあり、莫大な広告費用がかからなかった」と振り返る。

現在のブランドのコラボには2つのモデルがある。1つはIP(知的財産権)のライセンス契約方式、もう1つは共同事業方式で、旺旺とTYAKASHAのコラボ、大白兎と美加浄の口紅は前者に属し、RIO六神カクテル、旺旺と化粧品の自然堂とのフェイスマスクやファンデーションは後者に属す。

▽コラボの効果はさまざま RIO六神カクテルは空き瓶に300元の値

中国ブランドのコラボ商品が猛烈な勢いで次々に登場したが、実際の効果はブランドによって異なる。

RIO六神カクテルは発売から4カ月以上経った今でも人気が続き、淘宝(タオバオ)では空き瓶が300元以上で取引されている。淘宝で旺旺坊やのダブルネームスウェットの情報があちこちに登場するのは、話題を集めようとする企業側の戦略であることは間違いない。

周黒鴨の関係責任者は、「御泥坊とのコラボの反応はまずまずで、口紅は完売した」と話す。コラボのうまみを知った周黒鴨は、中秋節にも月餅のスペシャルパッケージ商品を販売した。

さまざまな中国ブランドのコラボ事業の中で、RIO六神カクテル、老干■のコラボ服のニューヨークファッションウィークでの発表、旺旺とTYAKASHAのコラボ、旺旺のマスクとファンデは成功したケースだ。成功の主な原因はこれらのブランドが中国国民の心の中にある昔からなじみのブランドだったからだ。ECプラットフォームの関係責任者は、「国民的ブランドは消費者の心の中で根強く深い印象があり、この印象を打ち破り、新たな革新やオリジナル要素を加えることで、意外性が生み出される」と説明する。

その一方で、一部のコラボ事業は、さまざまな原因によりまだ大きな波を起こしてはいない。たとえば大白兎と美加浄の口紅、福臨門のクレンジングオイルなどがそうだ。(編集KS)

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