村上春樹受賞ならず…ノーベル文学賞に関する日本人の受け止め方を紹介―中国ブログ

Record China    2012年10月15日(月) 12時50分

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11日、中国人作家の莫言がノーベル文学賞を受賞した。村上春樹が最有力と言われる中での受賞だったため、一般の日本人がどのような思いでこのニュースを受け止めたのか、気になる中国人もいたようだ。写真は中国の書店の莫言著作コーナー。

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2012年10月11日、中国人作家の莫言(モー・イエン)がノーベル文学賞を受賞した。村上春樹が最有力と言われる中での受賞だったため、一般の日本人がどのような思いでこのニュースを受け止めたのか、気になる中国人もいたようだ。中国の大手ポータルサイト・新浪(SINA)のブログサービスに登録される個人ブログ「甍鳥de檐上心語」では、インターネットに投稿された日本人の反応を逐一中国語に翻訳して紹介している。

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語学力からも推測できる通り、筆者の甍鳥(モンニャオ)さんは、日本に相当精通した人物のようである。莫言の作品もこれまで日本語翻訳版しか読んだことがなく、「莫言の主要作品はほとんど日本語訳が出版されている」と紹介している。受賞のニュースに関する日本人の感想も気になったようで、オンライン記事の報道に寄せられた多くの日本人の投稿を紹介した。大きく分けると、受賞を祝福するもの、村上氏の受賞資質を問うもの、選考基準に疑問を呈するものの3つに分けられた。

■素直に祝福したい

アジアの作家、特に、外交で緊張関係にある中国の作家であっても、国籍に関係なく受賞を祝福しようという声が目立った。

「受賞するからには優れた作家なのだろう」「読んでみたい」「日本でも紹介してほしい」などの声や、「中国の歴史や文学には敬意を表する」「日本人としては残念だがおめでとうと言いたい」などの意見も。

莫言氏の文革時代をくぐり抜けてきた経歴に注目し、「かなり苦労された方なのだろう」と慮る声もあった。

■村上氏受賞の資質は?

過去に何度も受賞候補として取りざたされてきた村上氏だが、「彼の作品のよさがわからない」「言われるほどに優れているのかどうかわからない」「マスコミが騒いでいるだけでは」との声も目立った。

比較的平易な文章で軽やかに綴られた作風に触れ、「軽くて内容が薄い」「おもしろいから売れているのは事実だが、文学性・芸術性はどうなのか」「大衆的なので受賞には至らないだろう」「過大評価では?」との意見は少なくなかった。

■政治論・選考基準に疑問

ノーベル文学賞受賞と作家自身の力量が純粋に一致するわけではないという意見もあった。

「いかに世界の大衆に人気のある作家でも、受賞できるとは限らない」との声や、「今年は日本が医学生理学賞を獲っており、バランスが考慮された」「平和賞や文学賞は選考基準が主観的であいまい」という声があがった。

■その他

「村上は近い将来、受賞はするだろう」

「中国政府は嫌いだが中国映画などはよい作品が多い」

ノーベル賞は自然科学部門がメイン。文学賞などはオマケのような位置づけ」

「(村上が受賞を逃し)各書店は大打撃」

「中国人は過去の自国の受賞者を知っているのだろうか?」

「これを機会に中国という国が変わればよいが」

「日本人、中国人と受賞して、韓国人が発狂しているかも」(翻訳・編集/愛玉)

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