外資は引き続き中国市場を評価 面目丸つぶれは誰か

人民網日本語版    2018年10月22日(月) 17時50分

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米国が発動した中米貿易戦争がエスカレートする中、中国の対外経済貿易のデータが次々に発表された。9月の輸出は市場の予想を上回り、特に対米輸出の増加率が予想を大幅に上回り、上半期の実行ベース外資導入額の規模も米国を押さえて世界のトップに立った。

米国が発動した中米貿易戦争がエスカレートする中、中国の対外経済貿易のデータが次々に発表された。9月の輸出は市場の予想を上回り、特に対米輸出の増加率が予想を大幅に上回り、上半期の実行ベース外資導入額の規模も米国を押さえて世界のトップに立った。国連貿易開発会議(UNCTAD)が15日に発表した報告によれば、「今年上半期の中国への海外直接投資(FDI)流入量は全体的な減少の流れに逆らって前年同期比6%増加し、総額は700億ドル(約7兆8624億円)を超え、中国は世界最大のFDI受け入れ国になった」という。米国の対中貿易戦争の目標の一つは、外資が中国市場から撤退するよう迫ることだったため、この報告が発表されると、グローバル市場と社会各界には「米国の現政権は面目丸つぶれ」との見方が広がった。(文:梅新育・商務部国際貿易経済協力研究院研究員)

こうした数字が大勢の投資家の「自分の脚で歩いて投票した結果」であり、中国経済の持続的な発展の潜在力、中国のビジネス環境、今後の持続的改善の見通しに対する信任票であることは間違いない。米国の名目国内総生産GDP)の規模は今でも中国よりかなり大きく、目下の米国経済は好景気で、昨年末には大規模な減税法案が可決され、大規模で非常に強力な規制緩和が行われるなどして、米国は外資の誘致で中国よりかなり有利な状態にあるといえる。だがこうした状況にあってもなお、米国が誘致したFDIフローは中国に及ばず、ここから米国の誤った対外経済貿易政策、コントロールを失った国内の政治闘争が、米国のビジネス環境と経済成長予測に実感できるほどの損害を与えているということがわかる。

中米貿易戦争が長引くにつれて、その米国経済へのマイナス影響が徐々に顕在化するとともに、好景気のピークを迎えた米国経済の避けられない低迷状態への落ち込みを加速させるとみられる。その一方で、中国経済は貿易戦争でさまざまな打撃を受けながらも、十分な準備をし、力強く対処したため、実際の損害は予想よりも小さかった。UNCTADが発表したデータによれば、これは最大かつ反論不可能な事実だという。ここから予想されるのは、今後はより多くの投資家の心の天秤が中国に傾くようになるということで、中国は投資をめぐる長期的な競争の中で勝利する自信がある。

上半期外資導入データは米国を追い抜き、中国は貿易戦争への対処で自信を深めるとともに、グローバル貿易戦争という危機の中にあるチャンスをより深く認識するようになった。米国の身勝手なやり方は自国のビジネス環境の不確定性を大いに高めた。グローバル生産局面は米国のために再編の加速を余儀なくされ、このため中国は自動車産業、チップ産業、その他のハイテク産業、人民元国際化など各方面で一連の潜在的チャンスを迎えた。中国はチャンスにしっかり注目し、タイミングが来たらこれをつかまえなくてはならない。チャンスをつかまえ、挑戦をきっかけに変えるためのカギは、中国が動員力をめぐる体制の優位性を発揮し、貿易戦争への対応を切り口として改革の全面的深化を推進し、客観的な経済の法則に従ってこれまでに蓄積された一連の持続不可能なやり方を整理することにある。

5年前にグローバル貿易が急速にペースダウンした時には、中国が「一帯一路」(the Belt and Road)構想を打ち出し、世界の発展に対する中国の深い洞察力を示した。米国が中国を威圧する貿易戦争は確かに中国に大きな衝撃を与えはしたが、中国には衝撃の影響を最小限に食い止める力がある。プロセスがどれほど紆余曲折に満ちたものであろうと、中国は経済の安定した運営を維持できるという確信があり、条件が整い、能力もあり、どのような外的要因も中国の発展の歩みを押しとどめることはできない。(編集KS)

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