日本における「敬老の日」の過ごし方

人民網日本語版    2018年10月22日(月) 15時0分

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今月17日は中国では旧暦9月9日の「重陽節」にあたり、敬老、徳と仁の重視をテーマとするイベントが、中国各地で催された。高齢者が総人口に占める割合の記録を更新し続けている隣国の日本にも、同じような「敬老」に特化した祝日がある。

今月17日は中国では旧暦9月9日の「重陽節」にあたり、敬老、徳と仁の重視をテーマとするイベントが、中国各地で催された。高齢者が総人口に占める割合の記録を更新し続けている隣国の日本にも、同じような「敬老」に特化した祝日がある。それが毎年9月の第3月曜日に法定休日として定められている「敬老の日」だ。この祝日は高齢者福祉などへの関心と理解を深め、高齢者による自身の生活改善を奨励することを目的としている。

日本の総務省が9月に発表したデータによると、日本の65歳以上の高齢者は3557万人に達し、総人口の28.1%を占め、再び記録を更新した。うち70歳以上は2618万人で20.7%を占め、初めて20%を上回った。つまり日本人の5人に1人は70歳以上ということになる。また日本の100歳以上の高齢者は6万9800人で、48年間連続で増加している。

敬老の日には多くの人が帰省し両親や祖父母を訪ねる。一部の地方自治体、公共団体、町内会も「敬老会」などのイベントを開き、高齢者を慰問してその健康を祈る。今年の敬老の日は9月17日だった。敬老の日当日と15日から21日までの「シルバーウィーク」やその前後には、日本各地でさまざまな関連イベントが開かれた。

皇太子夫妻は9月21日に、東京都の老人ホームを訪問し、入居している高齢者と交流した。日本メディアの報道によると、敬老の日前後に老人ホームの慰問を開始したのは現在の天皇夫妻だが、3年前からこの公務を皇太子夫妻と秋篠宮夫妻に委ねている。

敬老の日には、多くの町内会で「敬老会」などのイベントが催される。一部の学校も学生を老人ホームの慰問に派遣する。

東京都老人クラブ連合会と東京都は9月25日、第55回東京都老人クラブ連合会芸能大会を開き、約1100人が参加した。35チーム・310人がステージに立ち、日本舞踊やフラダンスなどの踊りを披露した。出場者の平均年齢は77歳で、最高齢は92歳。大会は芸能界の有名人を審査委員に招き、表現力やアイデアなどでポイントを付けた。1−2位は東京都知事賞を、90歳以上の出場者は長寿賞を授与された。東京都の小池百合子知事が賞状とカップ、記念品を授与した。

また、一部の地方自治体は高齢者に慰問金を支給している。東京都千代田区では敬老の日に備え、毎年9月上旬から区内の75歳以上の高齢者に慰問金と贈り物を配布している。金額は年齢によって異なり、100歳は6万円。

さらにシルバーウィーク期間中、植物園や動物園、水族館、博物館、美術館などで、60歳もしくは65歳以上の高齢者が無料になる。東京都交響楽団が主催するコンサートは9月22日、65歳以上の高齢者を3割引とした。

毎年の敬老の日とシルバーウィークは、各界が高齢者福祉制度及び高齢者と関連する問題を考えるきっかけとなっている。

京都新聞は敬老の日に社説を掲載し、高齢者の雇用と社会活動への参加などの支援を拡大し、高齢者の能力と経験をより良く活用する環境を創造するよう主張した。

データによると、日本の高齢者の就業者数が毎年増加しており、2017年は前年比37万人増の807万人に達した。

今年に入り、日本では北海道地震や台風21号、西日本の豪雨といった天災が続いた。災害による死者が最も多かったのは、高齢者だ。各紙は敬老の日の記事で、高齢者が安心して生活できる社会を作るため、政府は防災や避難などの体制で高齢者に必要な支援を行うべきと呼びかけた。

また高齢者による運転問題は、日本の「超高齢化社会」の象徴とされている。これは敬老の日にも、ホットな話題になった。西日本新聞によると、日本の65歳以上の高齢者のうち2人に1人が運転免許証を所持しており、高齢ドライバーによる交通事故が多発している。同記事は、高齢ドライバーの認知機能の検査を強化し、都市部以外の地域で公共交通機関を充実させ、高齢者に必要な生活支援を提供することで、車を運転しなくても安心して生活できるようにすべきと主張した。(編集YF)

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