中国留学の経験が家族の対中観を変化させた―日本人留学生

Record China    2018年10月21日(日) 23時0分

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20日、中国新聞網は、中国留学の経験を語った日本人大学生について紹介する記事を掲載した。資料写真。

2018年10月20日、中国新聞網は、中国留学の経験を語った日本人大学生について紹介する記事を掲載した。

記事は、10月20日に埼玉県の城西大学で今年6回目となる中国語スピーチコンテストが開催されたと紹介。このコンテストで武蔵野大学4年生の枦原唯さんが、正確な発音と充実した内容、及び真摯な感情などの素晴らしい表現で最優秀賞を獲得したと伝えた。

記事によると、枦原さんは大学に進学してから中国語の学習を始めた。漢字それぞれに声調があるのを知って、正確な中国語を流暢に話せるようになるにはかなりの時間がかかると分かり絶望したという枦原さんだが、中国語の先生の辛抱と熱心さにより、中国語が好きになっただけでなく、日中文化の違いにも強く興味を持つようになったという。

速く中国語を上達させ中国での生活を体験するために、中国で1年間留学することを決めた枦原さん。しかし、家族や友人からの反対に遭ったという。枦原さんの父親は、仕事でよく欧州へ行っていたが中国へは行ったことがなく、「父は中国や東南アジアの国に先入観があり、これらの国は危険で、うまくやっていくのが難しいと思っていた。しかも当時は日中関係が悪かった」と枦原さんは語った。

しかし、反対を押し切って天津外国語大学で1年間留学した枦原さん。中国の学生宿舎は粗末で、6人部屋にシャワーは順番待ちでエアコンもなかったが、「このような環境で学生たちは一生懸命勉強しており、毎朝7時には自習室は一杯になっていた。これにはとても驚いた」と述べている。

1年間の留学期間中、枦原さんは青島や昆明など多くの土地へ旅行に行ったが、中でも特に印象深かったのが、九寨溝での出来事だという。天津から九寨溝行きの30時間以上の列車の旅の途中、あるおばさんと知り合ったが、枦原さんがホテルを予約しておらず駅で一晩過ごそうとしているのを知って非常に心配し、おばさんは自分の家に泊まるよう招いたという。枦原さんは「このおばさんは日本や日本人に対して偏見は持っておらず、中国人の熱情と広い心で日本人の私を招待してくれた。これにはとても感動した」と語った。

枦原さんは、今回スピーチコンテストに参加した理由について、「中国にはたくさんの素晴らしい物語があるのに、なぜ日本は政治や経済上のマイナス面ばかりに注意を向けるのか。私がここで話すことにしたのは、『中華料理はおいしい』『中国のものは安い』としか言わない人たちに、中国とは本当に素晴らしい国だと言いたかったからだ。中国には注目に値するたくさんの物があり、多民族国家で、民族それぞれに独特の魅力がある。しかも日中交流が増えるにつれ、両国民はもっとたくさんの興味深い経験を分かち合えるのだ」と述べている。

記事によると、枦原さんは家族や友人に中国留学時の経験をよく話しているという。枦原さんによると、家族や友人は枦原さんの話を聞いた後、中国に対する態度が変わったという。(翻訳・編集/山中)

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