中国人多過ぎで困った英都市が観光客制限?そんなことなかった!―中国メディア

Record China    2018年10月21日(日) 22時10分

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19日、新華国際は、BBCなど英メディアが先頃、同国ケンブリッジが同市に押し寄せる中国人観光客の人数を制限することを検討していると報じたことについて、「歪曲されたニュースである」と伝えた。資料写真。

2018年10月19日、新華国際は、BBCなど英メディアが先頃、同国ケンブリッジが同市に押し寄せる中国人観光客の人数を制限することを検討していると報じたことについて、「取材の結果、これは西側メディアによる歪曲されたニュースであることが判明した」と伝え、「ケンブリッジが中国人観光客を制限することはあり得ず、逆に中国や他国から一層多くの観光客を迎えようとしている」と指摘した。

記事は、同市華人コミュニティーの責任者である孫偉(スン・ウェイ)氏の発言を紹介。孫氏によると、BBCの報道は10月2日に同市が開いた観光業に関する円卓会議を取材源としているという。会議は同市観光局「ビジット・ケンブリッジ・アンド・ビヨンド」と「ケンブリッジ中国センター」が共催し、孫氏も出席。議題は、同市の観光資源をいかに紹介するか、中国人観光客へのもてなしをいかに改善するか、観光ピーク時の影響をいかに軽減するか、などであったという。

孫氏は「確かに、ピーク時の影響について討議したが、これはどこの観光都市でも直面している問題であり、決して中国人観光客のみを対象としたものではない。出席した市議、大学代表らは皆、会議の趣旨と目的は、一層多くの中国人観光客を呼び込み、中国人観光客にもっと滞在時間を延ばしてもらい、ケンブリッジ周辺のより多くの場所を見学してもらうことであると認めている。席上、中国人ツアーの規模を縮小しなければならないと発言した人はいなかったし、ましてや観光客数を制限しなければならないと発言した人はいなかった」と述べたという。

その上で記事は、「BBCなど英メディアはいずれも同会議に触れておらず、ニュースソースも明らかにしていない。会議出席者の一部の発言を切り取っただけである」と批判した。

記事は次に、BBCの報道後、「ビジット・ケンブリッジ・アンド・ビヨンド」がBBCに書状を送り、不満を表明したと伝えた。「ビジット・ケンブリッジ・アンド・ビヨンド」の責任者エマ・ソーントン氏は声明の中で、「現地メディアと国家メディアが、本来好ましいニュースをねじ曲げて伝えたことに対し、失望を感じる」と述べたという。

また、同市市議ロージー・ムーア氏も「会議ではバスや団体客が同市の狭い道に与える影響について言及するとともに、中国人観光客が広く利用しているモバイル決済を、地元業者がいかに利用して消費を促すかという点についても話し合った。その目的はすべて、観光体験のレベルアップであり、地元業者の利益確保である。決して観光客数を制限することではない」と述べたという。

記事は続いて、ケム川で船頭をしているニコラス氏の声を紹介。同氏は「ケンブリッジの交通渋滞はインフラの問題だ。観光客は悪くない。スケープゴートにされている」と述べたという。英政府の報告によると、急速な経済発展と市民の激増により、同市は交通渋滞の最も深刻な都市の一つになっており、現在インフラ改善のための方策が講じられているという。

記事は最後に、再び孫氏の発言を紹介。孫氏によると、中国人観光客の見学場所の多くはいくつかの有名カレッジに集中しており、その一帯は歩行者専用区域のため、大多数の市民にとっては外出時の影響は大きくないという。

孫氏は「今回の一部英メディアの報道は、西側メディアが中国人観光客に依然偏見を抱いていることの表れだ」と批判した上で、「同胞の大多数の観光客は礼儀正しいものの、一方で少数の無礼な現象は除去されていない。観光の際には、現地の風俗習慣を尊重し、自身が中国のイメージを表す大使となるよう望んでいる」と述べたという。(翻訳・編集/林)

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