ノーベル文学賞の莫言氏に中国ネット上では「政府お抱え作家」との批判も―米メディア

Record China    2012年10月12日(金) 15時5分

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11日、中国人作家、莫言氏のノーベル文学賞受賞に、中国のネット上では冷ややかな反応もみられている。写真は11日、四川省成都市内の書店。受賞を受け、莫氏の作品は売り切れ続出となった。

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2012年10月11日、中国人作家、莫言(モー・イェン)氏のノーベル文学賞受賞に、中国のネット上では冷ややかな反応もみられている。官製メディアが大々的にその偉業を伝える一方で、莫氏を「政府のお抱え作家」と否定的にみる向きも多い。米ボイス・オブ・アメリカの中国語版ウェブサイトが伝えた。

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莫氏の受賞が決まると、中国国営の新華社通信や中国共産党機関紙・人民日報などの官製メディアは直ちに、中国で最も大きな影響力を持つソーシャルメディア「微博(ミニブログ)」の公式サイトでその偉業を称えた。

だが、その一方で一般ユーザーの間では、莫氏を「政府のお抱え作家」と否定的にみる向きも多い。「聞き分けのない子が受賞するとなかったことにするが、お利口さんが受賞するとこんなに褒め称えられるのか」と、2010年に平和賞を受賞したものの現在も服役中の民主活動家、劉暁波(リウ・シャオボー)氏と比較したユーザーは、「権力のための文化は繁栄しない、権力者に媚びる作家は偉大ではない」とバッサリ。

莫氏が中国共産党員で官製の中国作家協会副主席であることに注目し、「政府からご褒美に海の見える別荘をもらい、家族の農村戸籍という問題も解決される。地元政府は街を挙げてお祝いし、マスコミからは感動的なエピソード満載の伝記が出版されるだろう」と皮肉たっぷりに指摘したユーザーもいた。(翻訳・編集/NN)

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