2018年10月18日、中国外交部の公式サイトは、同部定例会見でスリランカの不動産プロジェクト問題に関して質問を受けた陸慷（ルー・カン）報道官の回答を伝えた。

陸報道官は18日の同部定例会見で、記者から「スリランカがもともと中国と協力予定だった価値3億ドル（約330憶円）の不動産プロジェクトをインド企業に交付した。中国政府として、この決定に政治的な判断があると認識しているか」との質問を受けた際、「いわゆる『政治的判断』がこの決定に働いたという考えは、あなたの結論、推測なのか。スリランカ政府がそのような発表をしたのか」と反問した。

そして、「われわれは何度も言っているが、中国が進めるスリランカを含む諸国との相互利益を旨とする協力は、いずれも対等な協議をベースとしており、共に話し合い、共に作り、共有する原則に基づいている。客観的な心持ちで、中国とスリランカとの間で進める協力について正しく見てほしい。同時に、わが国のスリランカ他各国との協力は透明かつオープンという原則に沿って行われているものであり、共に地域の平和、繁栄、発展の推進を目指していることを強調したい」とコメントしている。（翻訳・編集/川尻）