「恨み」原因か、乗用車が人々目がけ2度の突入―違法建築の撤去現場で10人が死傷―江蘇

Record China    2018年10月19日(金) 0時50分

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江蘇省揚州市で15日早朝、運河河道内に違法に建築された建物の強制撤去作業をしていたところ、作業現場に乗用車が突入して16日まで2人が死亡した。負傷者は8人。運転していたのは撤去の対象になった建物の持ち主で、「恨み」による犯行の可能性が高い。

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江蘇省揚州市で15日早朝、運河河道内に違法に建築された建物の強制撤去作業をしていたところ、作業現場に乗用車が突入して2人が死亡、8人が負傷した。地元メディアの揚州網などは16日、乗用車は2度に渡り突入した。乗用車を運転していたのは強制撤去の対象となった建物の持ち主で、「恨み」が原因だった可能性が高い。

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現場は揚州市生態新科技城。小さな運河の河道内に違法に建物が建てられていた。水の流れに支障をきたすなどで、運河は「黒く濁り悪臭を発する」状態だったという。市政府は「河道管理条例」にもとづき、河道内の建物除去の方針を決めた。「川に障害物を設けた者が自ら取り除く」の原則を適用し、期限を設けた撤去命令を出し、従わない場合には作業を業者に委託し、費用を徴収することにした。

建物の撤去命令が発表されたのは7月5日で、乗用車で作業員や集まっていた人々に突っ込んだ韋剛容疑者は7月7日に自主的な撤去を求める通知書を受け取った。当局側は8月13日にも同様の通知書を韋容疑者に渡したが、韋容疑者は拒み続けたという。

そのため、当局側は業者に撤去を委託。業者は10月15日午前6時ごろ、撤去作業を始めた。川に沿った道には作業員以外にも人が集まっていた。

韋容疑者は同日午前7時半ごろ乗用車を運転し、川沿いの道にいた作業員やそれ以外の人の群れに突っ込んだ。公開された動画を見ると、乗用車は緑地帯に集まる人々に向って突進し、多くの人を跳ね飛ばしながら前進し、街路樹に衝突して停車した。停車した乗用車の前に横たわる、作業関係者とは思えない高齢の男性を撮影した静止画像もある。

揚州網などは、韋容疑者は2度に渡り突っ込んだと報じた。現場で1人が死亡し9人が負傷。負傷者のうち1人は翌16日になり死亡した。残りの負傷者8人は命の危険はないとされる。

韋容疑者は現場で、集まった人に暴行を受けたという。動画には、運転していた韋容疑者が地面に倒されてけりつけられる様子が写っている。警察は詳しい事情を調べている。(翻訳・編集/如月隼人

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