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パキスタンが財政悪化、IMFに支援要請―中国政府「インフラ建設絡みの中国への債務が原因でない」

配信日時:2018年10月17日(水) 13時40分
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財政危機に直面するパキスタンが国際通貨基金(IMF)に支援を要請することについて、中国外務省の陸慷報道官は15日、パキスタンの危機は中国への債務によるものでないと述べた。写真は一帯一路のイメージ。中国は「共に繁栄できる」と主張するが懸念の声も出ている。

財政危機に直面するパキスタンのウマル財務相が支援を要請するために、国際通貨基金(IMF)と協議すると発表したことについて、中国政府外交部(中国外務省)の陸慷報道官は15日午後の定例記者会見で、パキスタンの危機は中国への債務によるものでないと述べた。

中国は、中国から中央アジアを経由して欧州に到達する「シルクロード経済ベルト」(一帯)と、中国から東南アジア、インド洋、アラビア半島、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」(一路)を構築して、全世界規模の経済圏を成立させる構想「一帯一路」を進めている。

同構想は膨大なインフラ建設を伴う。自国の経済建設に有利と判断して「一帯一路」に参加した国が資金力に乏しい場合も珍しくない。そのため、インフラ建設のために中国から資金を借入し、結局は返済不能となり、施設が結局は「中国のもの」になってしまう「対中債務のわな」が発生しているとの指摘がある。

パキスタンは長年にわたり中国と最も緊密な国の一つであり、「一帯一路」構想についても早い時期に参加を表明した。そのため、同国の財政危機は「対中債務のわな」との見方が出た。同構想において中国とパキスタンに関係する部分は「中パ経済回廊」と呼ばれている。

陸報道官は、両国が締結したインフラ建設のプロジェクトについて「中パ経済回廊は、両国政府が共にビジネスをし、共に建設し、共に利益を得る原則にもとづいて進めるプロジェクトだ」「双方の平等な協議により選択され融資が決まった」と主張した。

さらに、「パキスタン政府が発表した債務の構造を見れば、回廊に関連する債務はパキスタンの債務の中で非常に低い比率だ。目下のパキスタンの財政困難を引き起こしたものではない」と述べた。

IMFのパキスタン支援については、ポンペオ米国務長官が9月30日、「緊急支援を行う場合、その資金は中国からの融資返済に充てられるべきではない」と述べた。

陸報道官はポンペオ発言に関連して「われわれ(中国)はIMFのメンバーとして、IMFがパキスタン関連の作業を展開することを支持する。専門的精神とパキスタンの現状についての客観的な評価に基づき、パキスタン政府が目下の財政困難に妥当に対処するようIMFが支援することを、われわれは支持する」と説明した。

さらに、「関連する措置は中パの正常な2国間協力に影響しない」と発言。パキスタンの財政困難とIMFの動きを、中パ経済回廊の建設に関係させるべきでないとの考えを示唆した。(翻訳・編集/如月隼人

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