中国報道官が台湾問題で米国を非難「つべこべ言って横やり入れる。理屈を全くわきまえない」

Record China    2018年10月16日(火) 9時20分

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中国外交部の陸慷報道官は、トランプ政権下の米国が台湾寄りの姿勢を示していることを非難した。「つべこべと言ったり行ったり、横やりまで入れる。理屈を全くわきまえない」などと論じた。

中国外交部の陸慷報道官は15日の定例記者会見で、トランプ政権下の米国が台湾寄りの姿勢を示していることを非難した。「つべこべと言ったり行ったり、横やりまで入れる。理屈を全くわきまえない」などと論じた。

陸報道官は、中南米3カ国が台湾と国交を断絶したことが、台湾海峡の安定に脅威をもたらしたと米トランプ大統領が認識していることについて「世界にはただ一つの中国しかなく、台湾は中国の不可分の一部分」などと従来の主張を繰り返した上で、米国の姿勢を「完全に白を黒と言いくるめることで、物事の是非をごちゃごちゃにしている」と非難。

また、台湾海峡の平和安定に対する最大の脅威は「台湾独立勢力とその分裂活動」と述べ、国際社会は台湾独立運動に対して「ノーと言うべきだ」と主張。さらに、米国が台湾の蔡英文総統が中南米歴訪の際に、米国が入国を認めたことや、台湾に対する武器売却の考えを示したことで「台湾独立勢力が気勢を上げ、中米環境と台湾環境の平和安定を損ねた」と批判し、「中国は米国に誤りを正すことを督促する」などと述べた。

陸報道官は、最近の米国の台湾関連の動きは「米中の三つのコミュニケの定めに厳重に違反した」と主張した。台湾問題を米国と対立が高まった際に「三つのコミュニケ」に言及するのは、中国外交の常とう方法だ。

「三つのコミュニケ」とは1972年のニクソン大統領訪中時の共同声明(上海コミュニケ)、79年の米中国交樹立に際しての共同コミュニケ、82年の第2上海コミュニケを指す。いずれも英語と中国語が正本とされるが、台湾の地位についての記述は中国語版では米国が中国側の主張を「承認」と書かれているのに対し、英語版では「承認」に対応する単語に「acknowledge」を用いて、米国が中国側の主張を「認識」、つまり「中国側の主張は知り置いている」と読める書き方になっている。(翻訳・編集/如月隼人

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