中国人にとって面白くない“ノーベルの季節”、「パクリしかできないから」と自嘲―中国版ツイッター

Record China    2012年10月9日(火) 13時42分

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8日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発に成功した功績が認められ、京都大教授の山中伸弥さんにノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった。“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトにも、多くの関連投稿が確認された。

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2012年10月8日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発に成功した功績が認められ、京都大教授の山中伸弥さんにノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった。尖閣問題のあおりで反日感情が極度に悪化している中国でも、このニュースは大きく伝えられている。

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自然科学分野でのノーベル受賞者輩出を待ち望む中国では、この隣国の吉報に大きく注目している。“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトでも、「山中」というキーワードで検索をするだけで、多くの関連投稿にヒットする。以下、代表的な意見を抜粋。

「毎年ノーベル賞のニュースを聞くと中国人は面白くない気分になるが、これは誰を責める筋合いでもない、我々はパクリをするしか能がないから」

「(iPS細胞の開発段階が)万能ではないにしろ、時代的に非常に意義のある受賞」

「日本と競争するためには努力が必要。尖閣というたった一つの島を争うだけでなく、だ。」

「(間もなく発表される)文学賞候補の莫言(モー・イェン)氏がたとえ受賞したとしても、中国の教育制度の遅れが改善されたというわけではない。ひとつの国家が国民の教育に成功するということは、育成した人材がいかに世界で競争力を持つかということに現れる。現在の中国社会を担う1970年代・1980年代・1990年代生まれの人材たちは、中国の洗脳式教育に完全にダメにされてしまった。政権維持のために国家の前途を売ってしまった、これは恥ずべきことである」

「以前、山中教授の講演を拝聴したことがあります。その時の彼は、自身の研究がどれだけ創意に満ちたものであるのか、誇大にアピールすることは一切なかった。ただただ、彼は非常に非常に非常に努力を重ねただけなのです!勤勉かつハードな仕事の積み重ねの裏には、どれだけの強大な精神力があることか!」

「山中教授は21世紀の科学者たちをけん引する新しい潮流。年月によって磨かれたたたずまいも人間性も素晴らしく、おまけに立派な体格をしていらっしゃる。4時間あまりで京都マラソンを完走されたとお聞きするが、研究者という職にありながら、これだけの強靭(きょうじん)な肉体を維持するのは本当に大変なことである。まさに、文武両道の人物だ」(翻訳・編集/愛玉)

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