「中国人で埋没する」=観光客が押し寄せ困惑する英国の都市―英紙

Record China    2018年10月15日(月) 7時50分

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12日、環球時報は、「ケンブリッジ、大勢の中国人観光客に困惑」とする英紙タイムズの11日付の記事を伝えた。資料写真。

2018年10月12日、環球時報は、「ケンブリッジ、大勢の中国人観光客に困惑」とする英紙タイムズの11日付の記事を伝えた。

記事はまず、英国バッキンガム宮殿、シェークスピアの故郷として知られるストラトフォード、さらにオックスフォードのキッドリントンなど英国各地に大勢の中国人観光客が押し寄せている現状を紹介。ケンブリッジで議員をしているジョン・ヒプキン(John Hipkin)氏はこの問題について、「ケンブリッジは中国人で『埋没』してしまう危険性がある」と見ており、「観光客が押し寄せる現状を緩和する政策の制定が必要。ケンブリッジ大学周辺の狭い通りを50人の団体客が一度には通れない」と指摘しているという。

その上で記事は、最近1日に数千人もの中国人がケンブリッジ大学やケム川観光に訪れ、キングスカレッジ内の「徐志摩庭園」に押し寄せていることを紹介した。そこには中国の詩人で散文家の故・徐志摩(シュー・ジーマー)氏(1920年代キングスカレッジに留学)の代表作「再別康橋(さよなら、ケンブリッジ)」が刻まれた記念碑があるという。

記事はヒプキン議員の「ケンブリッジが観光業を継続するのは難しく、このまま観光客が増えていけば現地の人々が入れなくなる場所も出てくる」とする見解を紹介。また、同市観光局担当者は「どんな時であろうと一度に50人の集団がキングスカレッジに集まったら混乱する」と話したという。

英国観光局によると、15年から17年の間に平均で1万7000人が同市に宿泊し、16年に英国を訪れた中国人観光客はのべ26万7000人だった。また中国最大手オンライン旅行会社の携程旅行網(シートリップ)は、17年に同社のサイトで英国行きツアーを予約した中国人客はのべ6万人を超え、16年の2倍だったとしている。

記事は最後に同市のローズ・ムーア議員の話を紹介。同議員は「観光がもたらすマイナスの影響が広がらないよう尽力している。観光客に対し『一気に大勢の旅行客が同じ道沿いを散策すれば混雑する」といった情報をリアルタイムで伝えることも、観光客を分散させ混雑を緩和する一種の策だと考える」と提案しているという。(翻訳・編集/和田)

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