中国高速鉄道は定員オーバーだと走れない?―中国メディア

Record China    2018年10月10日(水) 16時20分

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9日、中国科技網は、中国高速鉄道車両で定員オーバーにより一部乗客が降ろされる事態が発生したことについて、その仕組みを紹介する関係者の話を伝えた。写真は復興号。

2018年10月9日、中国科技網は、中国高速鉄道車両で定員オーバーにより一部乗客が降ろされる事態が発生したことについて、その仕組みを紹介する関係者の話を伝えた。

今月1日、高速鉄道列車「復興号」G108号列車が常州北駅を出発する際、駅に「重量オーバーにつき列車が運転できません。切符を持っていない乗客は速やかに下車してください」との放送が流れた。

記事は、この状況は「復興号」がデビューしてから初めての出来事であり、乗客の多くが首をかしげるとともに、ネット上でも「ハイスペックな復興号で重量オーバーが起こるのか」「重量制限があるのに立ち席を販売するのはおかしいのでは」「実際どの程度の重さまでOKなのか」「和諧号ではこんなことは起きなかった」といった疑問の声が相次いだとしている。

この問題について中国鉄路総公司の専門家は「和諧号も復興号も一定の定員超過に堪えうる力を持っている。一方で復興号については安全性のほかに乗客の快適性も考慮されており、乗客の量が一定基準を超えると警報装置が作動して列車が停止する。和諧号にはこの装置がついておらず、切符の販売数で乗客数をコントロールしている」と説明した。

また、中国中車四方の復興号CR400AF車両設計師は「17トンの軸重を基準とし、これを超えなければ安全に運行が可能。空調や給水などの能力を考慮すると、定員の20%オーバーになると乗車の快適性が低下するので、この基準で自動警報を作動させ、乗客に別の列車への乗り換えを喚起する。ただ、誤差を考慮して20%をベースに一定のゆとりを持たせている」と解説している。(翻訳・編集/川尻

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