国慶節連休の海外旅行者数が過去最多 爆買いからゆったり観光へ

人民網日本語版    2018年10月8日(月) 19時40分

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国慶節(建国記念日、10月1日)連休期間中、微信(WeChat)のモーメンツでは次々と海外旅行の写真が投稿されていた。中国人は今や中国のパスポートを手に世界各地に出かけるようになっている。

国慶節(建国記念日、10月1日)連休期間中、微信(WeChat)のモーメンツでは次々と海外旅行の写真が投稿されていた。中国人は今や中国のパスポートを手に世界各地に出かけるようになっている。旅行プラットフォームの携程旅行網は今年の国慶節連休期間における海外旅行者数は過去最多の700万人に達する見込みとしている。

▽「不人気国」への旅行熱が上昇中

世界の人気旅行先を踏破した中国人観光客は、今度はニッチ市場の旅行先に目を向けつつある。携程がこのほど発表した連休の航空券の国別検索ランキングによると、いわゆる「不人気国」が中国人観光客の旅行先リストに加わるようになった。

中でも中央アジアと東欧諸国の検索件数が目立って増加し、クロアチアの検索指数は同142%増となり、また周辺のセルビアやジョージア、アゼルバイジャン、中央アジアのウズベキスタンの検索件数もそれぞれ倍増した。「一帯一路」(the Belt and Road)沿線の一部の新興国に対する中国人観光客の関心も非常に高まっている。連休にイスラエルに出かけた薛さんは、「人気のある観光地は中国人観光客ばかり。国慶節に海外旅行に行くなら『混雑を避ける』必要がある」と話す。

査証(ビザ)免除の新政策が追い風となり、中国人観光客はモロッコやトンガ、チュニスといったニッチ市場の目的地に足を向けるようになった。「革命旅行」も熱く燃え上がり、連休にはマルクス博物館やエンゲルス故居、レーニン故居、中国革命の先駆者たちが学び生活した場所で、中国人観光客の姿を多く見られた。

▽「爆買い客」から「ゆったり派の旅人」へ

中国人の旅行スタイルも変わりつつある。今年の連休には、多くの観光客の持ち帰るショッピングバッグが以前より少なくなり、人々は時間と精力を歴史や文化、観光スポットに注ぐようになった。「越境ECサイトで欲しいものは何でも手に入る。今回は純粋に楽しみに来た」と話す任さんは日本の京都で連休を過ごし、「身軽な旅人」になって、民宿に泊まり、グルメを堪能し、温泉につかって、心ゆくまで京都を楽しんだ。そして買い物は帰りに友達にちょっとした手土産を買っただけだったという。

管理コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーがこのほど発表した「中国海外旅行市場ディープウォッチング」によると、旅行業界では中国人観光客に対するこれまでのステレオタイプな見方が変わりつつあるという。調査によれば、中国人観光客の海外旅行では、実際にはすべての人がショッピングを希望しているわけではなく、旅行の計画段階では、65%の人が自然の景観が美しく、コストパフォーマンスが高く、家族旅行にふさわしい場所を選びたいと考え、ショッピングは旅行の計画を立てる際のトップ3の要素に入っているわけではない。ランドマークとなる観光スポットも、今では中国人観光客がその場所に行きたい理由のトップではなくなった。61%の人が旅行中に現地の暮らしをより多く体験したいと考えており、具体的には現地の文化や芸術を鑑賞する、ニッチな観光スポットをめぐるなどを挙げた。(編集KS)

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