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今年、中国のパスポートの価値が大幅にアップしており、国慶節の連休中には、73の国と地域で、中国の普通パスポートはビザ免除またはアライバルビザ取得が可能となっている。写真はミャンマーのシュエダゴン・パゴダ。
今年、中国のパスポートの価値が大幅にアップしており、国慶節(建国記念日、10月1日)の連休中には、73の国と地域で、中国の普通パスポートはビザ免除またはアライバルビザ取得が可能となっている。また、中国人観光客を誘致しようと、世界各国は様々な方策を講じている。中国新聞網が伝えた。
▽「思い立ったらその時」で行ける73の国と地域
8月にまとめられたある報告によると、国慶節の連休期間中、73の国と地域で、中国の普通パスポートはビザ免除またはアライバルビザ取得が可能となっている。統計データによると、今年の国慶節連休中でビザ免除またはアライバルビザ取得が可能な目的地の人気トップ10は、ミャンマー、インドネシア、ベトナム、タイ、モルディブ、アラブ首長国連邦、スリランカ、モロッコ、モーリシャス、フィジーとなっている。
ミャンマーのアライバルビザは10月1日からスタートすることになっており、有効期限6カ月以上のパスポートを持つ中国人観光客は、ミャンマーの国際空港に到着後、アライバルビザを取得すればそのまま入国できるだけでなく、支付宝(アリペイ)や微信(WeChat)でビザ手数料の支払いをすることもできる。
中国とベラルーシは8月10日よりビザ免除協定を施行させており、普通パスポートを持つ中国人観光客は1回で30日間までの滞在が可能で、1年間で累計90日以内までビザ免除での滞在が可能となっている。
ウズベキスタンは7月15日からビザ免除の新政策をスタートさせており、中国人はウズベキスタン国内の国際空港で乗り継ぎを行う場合、5日間のトランジットビザを取得することができる。
▽中国人観光客誘致目指し、様々な方策講じる各国
7月にまとめられたある報告によると、中国では約1億2000万人の人々がパスポートを取得しており、2020年にはこの人数が倍増するとみられている。なかでも、「00後(2000年代生まれ)」のビザ申請が全体の2割近くまで増えてきており、そのほとんどが両親に連れられて海外旅行に行く「小さな観光客」となっている。また、2017年に海外旅行に出かけた中国人の数は延べ1億3100万人に達しており、その消費額は1152億9000万ドル(1ドルは約113.65円)に達している。
こうした「中国人観光客獲得合戦」で勝利を手にしようと、世界各国は様々な方策を講じている。
オーストラリア:中国人を対象にした有効期間10年の発行を発表
フランス:中国の警察をパリに派遣し、中国人観光客をサポートすることを要請
イギリス:中国との直行便を週約100便から150便まで増便する計画
イスラエル:中国語ガイドの募集を奨励、上海にビザ申請センターを設立、直行便就航都市の増加
また、中国語学習が再びブームとなっており、ネットでは、朝6時から店員への中国語トレーニングを実施しているヨーロッパのあるショップの動画が人気を集め、店員らがアルファベットで中国語に読み仮名をつけて勉強する様子が笑いを誘っている。
モバイル決済の支付宝(アリペイ)や微信(WeChat)は、海外のショップにとって中国人観光客を惹きつけるための「招き猫」となりつつある。
こうした「招き猫」は時には「限定バージョン」もある。サッカーのワールドカップを開催し、大いなるチャンスを得た今年のロシアには、サッカー観戦のためにパスポートを取得した膨大な数の中国人サポーターが訪れ、試合開催都市では無料で公共の交通機関を利用できたほか、運行数に限りはあるものの、無料列車に乗車することもでき、今年は年末まで回数の制限無しで、ロシアにビザ免除での入国が可能となっている。統計によると、ワールドカップ開催期間中、同国国内で海外からのサポーターたちが消費した額はおよそ15億ドルに達した。そのなかで、中国人サポーターは約6500万ドルを消費して、米国に次ぐ第2位にランクインした。
次回2022年のサッカーワールドカップの開催地はカタール。今年7月9日には中国とカタールの間でビザ免除協定が交わされ、中国の外交、公務、普通公務、普通パスポートをもつ中国人はカタールにおいてビザ免除で30日間までの滞在が可能となった。これまでカタールではすでに中国人に対し、アライバルビザが認められていた。(提供/人民網日本語版・編集TG)
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