彭麗媛夫人、国連結核予防会議でビデオメッセージ発表

Record China    2018年9月28日(金) 13時40分

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国連総会で26日、結核の予防に関するハイレベル会議が開かれました。習近平国家主席の夫人で、世界保健機関結核・エイズ対策親善大使を務める彭麗媛氏が開幕式でビデオメッセージを伝えました。

米国ニューヨークで行われている第73回国連総会で26日、結核の予防に関するハイレベル会議が開かれました。習近平国家主席の夫人で、世界保健機関(WHO)結核・エイズ対策親善大使を務める彭麗媛氏が、結核対策に関する優秀者として、開幕式でビデオメッセージを伝えました。メッセージの内容は以下の通りです。

親愛なる友人の皆様

世界保健機関(WHO)結核・エイズ対策の親善大使を務める彭麗媛です。今回のハイレベル会議の開催に際し、ご挨拶をさせていただきます。

2007年に中国結核対策のイメージ大使に、そして2011年に親善大使になりました。これは私が大切している使命と責任です。この十数年間、毎年3月24日に結核の発病率が高い住宅地を訪れて、人々の認識を高め、習慣を変え、行動を取るように勧めてきました。

今年は、中国中部の湖北省を訪れました。十代の学生たちに結核の知識や健康なライフスタイルの維持方法を伝え、良好な衛生習慣を維持する大切さも教えました。そして、地元の村で、全快した患者に出会いました。結核と闘った経験を多くの人に伝えられるように、結核対策の広報者となるよう勧めています。

また今回の訪問で、結核の予防や治療に貢献した人を表彰する式にも参加しました。ほとんどが現場で働いており、様々なエピソードを伝えてくれる人達ばかりでした。

ある1人のエピソードをご紹介しましょう。彼女は四川省の団地の医療関係者で、地元の結核患者の面倒を見ることが主な仕事です。2008年に発生した四川大地震で、故郷が深刻な被害を受けました。かなりの損害を被った中、策を尽くして担当患者540人と連絡を取りました。余震が続く中、数キロの山道を歩いて患者の元へとたどり着きました。約20日間もかけて患者に薬を届けたのです。彼女は医師であり、結核の患者に薬を与えることが大切であるとよく知っています。その努力が報われ、多剤耐性結核にかかるのを防ぎ、540人すべてが全快しました。すばらしい成果を残したのです。

そして、マスコミとすべての支持者に感謝しなければなりません。我々は中国の結核対策事業における70万人以上のボランティアとともに努力し、結核の知識を持った人を75%以上も増やしました。貴重な知識を伝えたことで結核に対する理解も高まり、結果として命を救ったのです。

私自身、この事業の急速な発展を見守ってきました。優れた医療サービスにより速やかに有効な診断や治療ができます。一部の地域では、この結核対策を貧困解消策における重要な取り組みとしています。病例の発見率が増え、多くの患者を治癒させ、発病率や死亡率が下がり続けています。

海外を訪問する際には、なるべく現地での結核対策をスケジュールに入れるようにしています。多くの患者が救われることに喜びを感じます。各国政府や国際機関、非政府組織、学者、そしてボランティアの努力によって変化を可能にしたのです。

しかし、多剤耐性結核は依然大きな脅威となっています。治療法が限られ、資金が不足していることが、世界的な課題になっているのです。

WHOが「ストップ結核戦略」を採択したので、今こそ行動を取る時です。

すべての人が我々の仲間になってください。

結核に苦しむ数百万の人々の暮らしを変え、結核の抑制に力を尽くしましょう。

最後に、会議の成功を祈りまして、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(提供/CRI

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