2018年10月5日、米華字メディア・多維新聞によると、巨額脱税と判断されるも刑事責任を免れた中国の女優ファン・ビンビン（范冰冰）について、中国紙・南方都市報が掲載した「服役した場合の経済的影響」を指摘する文章が世間の関心を集めた。

文章はまず、「ファン・ビンビンに科せられたのが行政処罰にとどまったことは法に基づく判断。刑事責任を追及されないことに問題はない」と説明。その上で、「脱税の主体が経済的に大きな作用を果たしているであろう」点を挙げ、「いったん脱税主体が服役してしまうと関連する経済活動が消失してしまう」「（処分の根拠となる）規定は経済の進行、雇用を保護するためのもの」などと述べた。

文章は「映画業界にも同じことが言える」とし、ファン・ビンビンが服役した場合、影響は背後にいる大勢の製作スタッフだけでなく、映画館で売られるポップコーンにまで及ぶとも説明。「こうした角度から考えると、ファン・ビンビンに対する行政処罰は理にかなったもの」と述べ、この事件によって経済、関係する人々が害を被るべきではないとの認識を示した。（翻訳・編集/野谷）