中秋節を前にまたもユニーク月餅、故宮博物院vs成都博物館のどちらに軍配?―中国

人民網日本語版    2018年9月24日(月) 6時0分

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中秋節を目前に控え、中国の各店ではこの伝統行事に欠かせない月餅がたくさん並んでいる。バラエティーに富む月餅の中でも、故宮博物院のオリジナル商品である月餅が今年も注目を集めている。

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中秋節(旧暦8月15日、今年は9月24日)を目前に控え、中国の各店ではこの伝統行事に欠かせない月餅がたくさん並んでいる。バラエティーに富む月餅の中でも、故宮博物院のオリジナル商品である月餅が今年も注目を集めている。昨年、故宮が打ち出した月餅は、「朕はそなたの母君から微信メッセージを受け取った」と題したHTML5広告でたちまち話題を集めた。故宮は今年も北宋の第8代皇帝・徽宗の詩と画を添えたユニークな数量限定版の月餅を販売している。人民網が伝えた。

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故宮がショッピングサイト・淘宝に開設しているショップを開くと、爽やかな水色をバックに、プクプクしたかわいらしい白いウサギが笑っているように目を細めており、その目の前には徽宗の花鳥図をモチーフにした模様入りの満月のように黄色い月餅が並べられている。それはまるで月の世界にあるという広寒宮からの「月餅を食べますか?」という誘いであるようにも見え、また同時に歴史と文化からの語りかけのようでもあり、現代の若者たちに思わず会心の笑みを浮かべさせている。

この今年の数量限定版月餅「桂彩中秋特地圓」の価格は8個入りで218元(約3550円)。味はドリアン、キンモクセイ、カスタード、バラの4種類となっている。

「桂彩中秋特地圓」は、徽宗の29歳の時の作品「閏中秋月詩帖」をモチーフとして使用しており、この作品は故宮の貴重な収蔵品の一つでもある。また中秋節に月餅を食べる風習は、宋代から始まったとされていることも、今回この作品がモチーフとして選ばれた原因の一つとなっている。

故宮淘宝のクリエーティブグッズ担当者は、「故宮の文化クリエーティブグッズの制作は、こうした優れた伝統文化をオシャレなスタイルで表現し、一般の人々が中国の優れた伝統文化を食べたり、見たり、感じたりできるようにするだけでなく、人々に衣食住といった普段の暮らしを通じて、歴史について知ってもらうことを目指している」と紹介する。

故宮の文化クリエーティブグッズの売上高は年間10億元(約163億8000万円)を超えており、博物館の文化クリエーティブという分野においてモデルケースとなっている。一方、今年は成都博物館も中秋節に合わせてオリジナル月餅を打ち出し、話題となっている。

四川省成都市内にある成都博物館は、その建物の外観デザインや収蔵品である陶器の人形・陶俑などをモチーフにした月餅を打ち出した。この文化財がたっぷり詰まった月餅詰め合わせのギフトボックスには中国の伝統文化である星図の二十八宿や月の相図をモチーフにデザインされており、非常に高級感のある仕上がりになっている。

箱を開けると、同博物館のさまざまな要素を盛り込んだ6種類の月餅が詰められており、その個数には何事も順調という「六六大順」の意味が込められている。竹炭の真っ黒な皮にカフェラテ味の餡を包んだ月餅は博物館の建物外観をデザインしているほか、ワインレッドの皮にスパイシーな牛肉の餡を包んだ月餅はサイの陶俑を、竹炭の真っ黒な皮に梅とローゼルの餡を包んだ月餅は三星堆遺跡から出土した仮面を、黄色い皮にナツメの餡とクリーミーな小豆餡を包んだ月餅はそれぞれ笑顔の男女の陶俑を、ワインレッドの皮に煮込み豚肉の餡を包んだ月餅は最もオーソドックスなウサギがデザインされており、思わず食べるのがもったいなく感じるほどの仕上がりとなっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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