中国・スウェーデンの対立が激化、「警察が中国人客を強制排除」問題―中国側は「人権」にも言及

配信日時:2018年9月18日(火) 19時40分
中国・スウェーデンの対立が激化=「旅行客排除問題」で
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中国とスウェーデンの対立が激化しつつある。きっかけは、スウェーデン首都のストックホルムを訪れた中国人親子の旅行客3人に対する警察の処置だった。中国の駐スウェーデン大使は現地メディアに対して「人権問題」との見方を示した(写真)。
中国とスウェーデンの対立が激化しつつある。きっかけは、スウェーデン首都のストックホルムを訪れた中国人親子の旅行客3人に対する警察の処置だった。中国の駐スウェーデン大使は「人権問題」との見方を示した。

問題発生は2日だった。予約の1日前にストックホルムのホテルに到着した中国人の親子3人はロビーで待機することを求めたがホテル側は認めず、ホテルが出動を要請した警察に、親子3人は強制退去させられた。同件はSNSを通じて広く拡散した。

桂大使は2日当時の状況について、中国人客のうち2人は高齢者であり、うち1人は病気だったと説明。「警察は3人を人のいない郊外の墓地に連れて行き放置した。深夜であり気温は摂氏10度以下だった」などと述べてスウェーデンを非難した。

桂従友駐スウェーデン大使は17日、現地メディアの取材に応じて大使館として警察に事情を問い合わせたなどと説明した。

警察は、中国人客3人がスウェーデンの法律に違反したわけではなかったが、同時に警察側の措置も法律違反ではなかったと説明したという。

桂大使は、警察側の説明を「理解に苦しむ」と主張。中国人客3人は「スウェーデン警察の粗暴な扱いにより、生命の安全が脅かされ尊厳が傷つけられた」として、「まさか、スウェーデンの法律は人権を尊重せず人権の尊厳を尊重しないのではあるまいな。警察は公務執行者であり政府を代表して業務を行う。まさか、スウェーデン政府は人権を尊重せず人権の尊厳を尊重しないのではあるまいな」と、同件は中国人客の人権問題と主張した。

桂大使はさらに、「外国の警察がスウェーデン客を同様に扱ったら、スウェーデン政府はどのように反応するのだ(中略)スウェーデン政府は納得するのか。スウェーデンの民衆は納得するのか」などとして、中国側の厳しい反応は当然と主張した。

問題が発生したのは2日だった。桂大使は大使館として反応が遅れたことについて、情報が入ったのは5日午前であり、ホテル側に問い合わせるなどして確認を行った上で、同日中にスウェーデン政府に対し厳重に抗議し、スウェーデンによる真相の確認と謝罪、警察関係者の処罰、賠償を求めたが、2週間以上が経過してもスウェーデン側からの回答はないと述べた。

中国とスウェーデンは、香港にあった銅鑼湾書店の問題でも対立が強まっている。銅鑼湾書店は、中国上層部についての「暴露本」などを扱っていた書店で、経営者は中国出身でスウェーデン国籍を取得した桂敏海(桂民海とも)氏だった。

桂氏は2003年に中国浙江省内で交通事故を起こし、女性1人を死亡させた。桂氏は執行猶予付きの判決を言い渡されたが、執行猶予期間が終了しないうちに他人の身分証を用いて中国から出国。裁判所は執行猶予を取り消した。

桂氏はタイ国内に居住していたが2015年10月に行方不明になった。桂氏はその後、中国国内の警察署に出頭して身柄を拘束された。「自発的に中国に戻り出頭した」とする桂氏の声明が発表されたが「タイ国内で中国当局関係者に拉致され国内に連れ戻された」との見方が広まった。スウェーデンは中国当局対する反発を強め、双方の対立は現在も解消していない。

中国人客に対するスウェーデン警察の措置で中国側が「人権」を持ち出して強く反発しているのは、「桂敏海氏問題」に対する報復との見方もある。

桂従友対しは現地メディアの取材に応じた際、同見方については極めて強く反発し、中国人客に対するスウェーデン側の扱いを厳しく非難した上で、「桂敏海は中国で重罪を犯した。中国側は法により処置する。スウェーデン側は理由もなく中国側に釈放を要求した。これは明らかに中国の司法主権に干渉するものであり、法治を全く重視しないものだ」などと批判した。(翻訳・編集/如月隼人

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