2012年9月5日、スリランカ最大都市コロンボで開催された同国最大の宝石展示会で、32歳の中国人の男が展示されたダイヤモンドを飲み込み、窃盗未遂容疑で逮捕された。香港紙・大公報（電子版）が伝えた。

【その他の写真】

中国人の男は宝石店の店主に1万3000ドル（約104万円）のダイヤを見せてくれるよう依頼。ダイヤを手に取って鑑定するようなそぶりを見せた後、いきなりダイヤを飲み込んだという。逮捕された後、男は下剤服用のため病院に移送された。レントゲン撮影の結果、ダイヤらしき物体が体内にあるのを医師が確認している。

店主の話では、男には共犯者らしき中国人の男が1人いた。この男が店主の注意を自分に向けようとしていたという。このため店主は「ダイヤは飲み込まれる前にニセモノとすり替えられた可能性がある」と指摘。容疑者の体内から排出されたダイヤは専門家の鑑定を受けることになった。

ダイヤを飲み込んだ男は事件発覚後、パニックに陥ったのか、しきりと手で顔をなで回していたという。「盗むためにダイヤを飲み込むことなど、これまでなかった。ダイヤは下手をすると腸を傷つけることもあり、これを飲み込むのはとても危険な行為だ」と店主は話している。（翻訳・編集/本郷）