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中国最大のフィルム企業がカラーフィルムの生産停止、デジタル化の普及で―中国

配信日時:2012年9月7日(金) 16時28分
中国最大のフィルム企業がカラーフィルムの生産停止、デジタル化の普及で―中国
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5日、中国で長年親しまれてきた国産フィルム「ラッキーフィルム」が生産を中止することになった。
2012年9月5日、東方早報によると、長年中国の庶民とともに歩んできたカラーフィルム「ラッキーフィルム」が歴史舞台から姿を消すこととなった。中国楽凱膠片集団公司(ラッキーフィルム社)が4日行った発表によれば、近年のデジタル化の普及によりカラーフィルム市場が急激に縮小、大量生産できなくなったため。

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これは理解し難い決定ではない。ラッキーフィルム社の2011年の営業利益は8億2700万元(約99億2400万円)、赤字は5592万5500元(約6億7000万円)だった。年次報告書によれば、カラー感光材料及び新材料による営業利益はわずか6.66%である。

ラッキーフィルム社は、1958年に河北省で設立されたフィルム工場を前身とする。1990年代後半、同社のカラーフィルムと印画紙はそれぞれ国内市場の25%と20%を占め、コダック、富士フイルムに並ぶものだった。

しかし、2003年から売り上げは下降しはじめる。特に2005年からは年30%減となり、グループ全体に占めるカラーフィルムの売り上げは、2011年にはわずか1%となった。2000年に2億1500万元(約25億8000万円)あった純利益は、2004年には7803万5800元(約9億3600万円)と半減した。

2003年、当時世界最大のフィルム企業であった米コダックと業務提携をしたが、デジタル化の流れは止められず、この提携はわずか4年で終了した。当時からコダックは経営革新がうまくいかず、この後数年にわたり販売部門の売却などでダウンサイジングを図ってきたが、ついに今年1月になって破産法適用を申請した。これに比べれば、ラッキーフィルム社の経営状況はさほど悪くはない。

2005年、ラッキーフィルム社は液晶ディスプレイに使われるTACフィルムの生産ライン建設を始め、全世界で同製品を生産できる5企業のうちの1社となった。2006年には安徽省合肥市で、中国初の光学用ポリエステルフィルム工場を着工。2011年には、光学フィルムを主とするフィルム材料の総売上高がラッキーグループ全体の22%、利益は42%を占めるように。

2012年上半期、ラッキーフィルム社の経営状態は大幅に改善した。営業利益は4億8300万元(約58億円)、前年同期比25.67%増となり、純利益は888万4100元(約1億660万円)、同181%増にのぼった。業績改善の主な原因は、新製品および銀塩フィルムの販売拡大であり、同社の経営イノベーションの成功を示すこととなった。(翻訳・編集/YM)
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