中国の汚職官僚が恐れる、ネットユーザーたちの“人肉捜索”=庶民が持つ唯一の権力監視手段―米メディア

Record China    2012年9月5日(水) 17時50分

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4日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(中国語版)は、記事「汚職官僚の『人肉捜索』は中国の特色」を掲載した。メディアが検閲されるなか、“ネットの炎上”が唯一、権力を監視する手段になっているという。写真は延安市の交通事故現場と報告会。

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2012年9月4日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(中国語版)は、記事「汚職官僚の『人肉捜索』は中国の特色」を掲載した。

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中国ではインターネットユーザーの協力で個人情報を特定することを「人肉捜索」と呼んでいる。今や汚職官僚にとって、人肉捜索は何より恐ろしいものとなった。

先日、「被害者」となったのが陝西省安全生産監督管理局の楊達才(ヤン・ダーツァイ)局長。同省延安市でおきた寝台バスとタンクローリーの衝突事故現場を視察した際、笑顔を浮かべていた写真がネットに流れ、人々の怒りを買った。人肉捜索の結果、過去の写真が洗いざらい調べられ、公務員の給料では買えないような高級時計を11本も持っていることが判明。「時計アニキ」という不名誉な称号がつけられた。

ネットの炎上事件によって個人情報が特定されるとなればなんとも恐ろしい話だが、北京理工大学の胡星斗(フー・シンドウ)教授は「ある意味仕方がないこと」と理解を示す。先進国にあるような官僚の資産公開制度がなく、また報道規制も強いため、ネットの炎上を通じてしか権力を監督できないのが中国の現状だと評している。(翻訳・編集/KT)

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