中露友好の4つの秘訣

人民網日本語版    2018年9月12日(水) 17時40分

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中国の習近平国家主席が11日からロシア・ウラジオストクで第4回東方経済フォーラムに出席している。習主席は同日、ロシアのプーチン大統領と会談した。

中国の習近平国家主席が11日からロシア・ウラジオストクで第4回東方経済フォーラムに出席している。習主席は同日、ロシアのプーチン大統領と会談した。両首脳は国際情勢がどう変化しようとも、両国関係を揺るぎなく発展させ、世界の平和・安定を断固として守ることで一致した。(文:邢広程・中国社会科学院学部委員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

東方経済フォーラムへの中国国家元首の出席は初であり、両国関係の歴史における重大な出来事でもある。中露関係は包括的、重層的、累加性という特徴を強めている。両国は国際問題で大国としての責任を引き受け、協力・ウィンウィンの理念に従い、複雑で変化に富む国際社会で世界の平和・安定維持に貢献している。中露関係は成熟し安定した大国間関係だ。これは中露が相手国の利益上の関心を擁護し、相手国が核心的利益を守ることを支持し、グローバル・ガバナンスの面で多くの認識を共有し、新型の国際関係の構築に対して積極的であることなどに現れている。中露関係は純粋な意味での二国間関係の範疇を超えている。

■中露友好の秘訣

(1)中露関係には持続的累加という鮮明な特徴がある。中露は世界の大国であり、互いを友好的隣国と見て、互いに最も重要な包括的・戦略的協力パートナーへと発展し、深い発展を続けている。両国関係は互いの外国の全局において優先的地位を占め、高水準・特殊性という特徴を備える。中露関係の水準の高さと特殊性は両国関係の包括性、戦略的協力性、高い対等性と相互信頼などに現れている。

(2)中露関係には強固な法的基礎がある。両国関係の持続的発展の成果は、中露善隣友好協力条約に凝縮されている。中露関係は同盟を結ばず、対立せず、第三国を標的にしないという特徴を示し、世々代々の友好という理念に従っている。こうした特徴と理念は条約や法律によって確定され、強固な法的基礎の上に築かれている。中露善隣友好協力条約の真剣な維持と実行は、両国関係を一層発展させる強大な推進力でもある。

(3)中露関係には包括性という特徴がある。中露友好は政治・経済・文化協力、環境・科学技術・教育協力などとして現れている。経済協力だけでも、中露協力は良好の経済的利益の深い融合として現れている。中露の二国間貿易額は15年間で10倍以上になり、経済協力は投資・金融、航空宇宙、高速鉄道、ハイテク、エネルギー、農業分野をカバーしている。両国の経済協力は共同研究開発・生産、戦略的大型事業を含め、レベルを高め続けている。中露は両国発展の物質的基礎を固め続けている。

(4)中露協力は地方協力としても現れている。地方協力のたゆまぬ拡大は、中露関係の新たな目玉でもある。2018年と2019年は中露地方協力交流年だ。東方経済フォーラムへの習主席の出席は、中国東北部とロシア極東地域の互恵協力の一層の推進、中露隣接地域協力の空間開拓に資する。現在、『一帯一路』構想はロシアの国際交通回廊「臨海1号」「臨海2号」と徐々に連携し、陸海連絡輸送国際交通回廊を形成し、黒竜江を跨ぐ中露の道路、鉄道橋、中露欧定期貨物列車などの事業が進められている。地方協力は両国関係の新たな発展推進力となっている。「東北―極東」「長江―ヴォルガ川」の両メカニズムは中露地方協力の模範となっている。

もちろん、中露関係の発展は両国最高指導者の個人的友情のおかげだ。両国首脳は互いに相手国の重大な行事に出席している。これは両国指導者の個人的友情を十分に示すものだ。余り太平ではない国際社会のジャングルにおいて、立体感を一段と鮮明にする中露関係は、世界に安寧感と安定感をもたらすだろう。(編集NA)

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