韓国選手を暴行した中国選手、厳罰が難しい理由とは?=韓国ネットユーザーは韓国側の体制を批判

Record China    2018年9月12日(水) 12時20分

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11日、韓国・SBSは、ジャカルタ・アジア大会で競泳女子韓国代表選手を暴行した中国代表選手に対し、厳罰は下されない可能性が高いと報じた。資料写真。

今年開催されたジャカルタ・アジア大会で、競泳女子韓国代表の金慧真(キム・ヘジン)選手が中国女子の沈鐸(シェン・ドウ)選手から暴行を受けたとされる問題で、韓国・SBSは11日、沈選手への厳罰は事実上困難で、処罰が下されるとしても形式的な懲戒にとどまる可能性が高いと報じた。

金選手は8月23日の練習中に沈選手とぶつかり、すぐに謝罪したが、腹部などを2回蹴られたと主張している。その後、沈選手から謝罪を受けたが受け入れず、処罰を求める意向を示した。翌24日、大韓体育会がアジア・オリンピック評議会(OCA)に対し、この件についての真相調査を要求。暴行が事実と認定された場合は再発防止策を講じることを求めた。

OCAはこの事件の調査をアジア水泳連盟に要請している。しかし、調査の責任者となる競技委員長は中国人で、8人の競技委員のうち4人が「親中国系」だと記事は指摘。さらに、「会長をはじめとする執行部や各分科委員会の委員長・委員など同連盟の要職は数十に及ぶが、韓国人は1人もおらず、韓国の声が反映される余地はないと見られる」「このように中国の影響力が強大な状況では、沈選手への厳罰は期待できない」と伝えている。

またOCAに関しても、韓国のスポーツ界では「アジアのスポーツ界における中国の力や、2022年大会が中国の杭州で開催されることを考えると、アジア水泳連盟が厳罰を下さなかった場合にOCAが強い処罰を与える可能性はほとんどない」との見方が強いという。さらに、「大韓体育会は当初から中国選手団に沈選手への処罰を要求していないため、中国側が自発的に懲戒を下すことも期待できない」としている。

こうした状況から、記事は沈選手への懲戒はアジア水泳連盟が主管する国際大会への出場停止3~6カ月程度か、単なる警告にとどまるものと予測している。

この記事に対し、韓国のネットユーザーからは、中国側への批判だけでなく、韓国側の組織に対する批判が多く寄せられている。「アジア連盟が駄目なら世界連盟に訴えてでも処罰を受けさせるのが大韓体育会の仕事だろ」「体育会とか協会は何のために存在してるんだ?仕事ができないなら解散しろ」「自国の選手も守れず給料はきっちりもらうのか」「選手に対しパワハラはできても、外国には強く抗議できないなんて情けない」などの声が目立った。(翻訳・編集/麻江)

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