<レコチャ広場>中国人の買い物狂いは劣等感からくるもの―中国

Record China    2012年8月31日(金) 23時19分

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29日、中国人ブロガー、孫驍驥氏が「中国人の買い物狂いは劣等感からくるもの」と題した記事を発表した。写真は山東省済南市で摘発された偽ブランド品製造拠点。

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2012年8月29日、中国人ブロガー、孫驍驥(スン・シャオジー)氏が「中国人の買い物狂いは劣等感からくるもの」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博客に掲載した。以下はその内容。

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中国電子商務協会などが発表したデータによると、過去1年間で6000万人以上のネットユーザーがネット詐欺に遭った。これはネットショッピングをしたユーザーの3分の1に及び、経済損失は少なくとも308億元(約3700億円)にのぼるとみられる。このうち多くは偽の高級品を扱うネットショップによる被害である。

かつて、原始部落の上流階級は帽子にスズメの羽を挿すことで身分をあらわし、奴隷はこれにひれ伏していた。マルクス主義的観点から言えば、この後生産力が発展するに従いスズメの捕獲量も増大、一部の奴隷もスズメの羽を挿してぜいたくをし始める。すると貴族たちは怒り狂い、帽子の羽を普通の人は手に入れられないクジャクの羽に取り換える。ステータスシンボルの誕生だ。

今われわれはかつて奴隷たちが必死で羽毛を集めたように、ブランド品をかき集めている。ブランド物さえあれば偉くなれる。誰もが偉くなるため、低く見られないために高級品を求める。逆に言えば、必死にブランド品を集めるということはつまり、自信がなく劣等感を持っているということだ。自分でも奴隷根性だとわかってはいるが、主人の持っているものに憧れる。本物は買えないので仕方なく偽物で代用し、街を練り歩く。

HEC経営大学院の高級品専門家は、中国人消費者を研究した著書で次のように語った。中国人は西洋人に比べ富を顕示する個人的人的成功を重視している。また、中国の消費者は買い物で冒険したり、率先して新しい商品を使うことは少ないが、時代に遅れることを心配しており、虚栄心が強い。

この矛盾する心理によって初期消費者がテスト的に消費した後、後続消費者が一斉に購買するという高級品の集団主義が生まれる。数年前、海外高級品が中国に入ってきたばかりのころ、庶民は高級品に対して懐疑的だった。近年この懐疑が取り払われるにつれ、中国の高級品消費は一気に拡大した。統計によれば、中国の高級品市場は今後10年間で少なくとも年間20%拡大する。本来は少量生産の逸品だったものが、突然の需要拡大により、スーパーの掘り出し物に変わってしまった。海外の高級品ブランドが直接中国に工場を作り中国独自の高級品を大規模生産したり、ネットショップで偽ブランドが売られているのも不思議ではない。

もともとは庶民にすぎないのに、ある日偶然に主人が遊びあきたものを手にして以来うれしくてたまらず、奪いあい、争って誇示し始める。明らかに奴隷である者がコメと引き換えにしたスズメの羽で自分が主人になったと思っている。これをすなわち劣等感という。(翻訳・編集/YM)

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