もし中国高速鉄道が北朝鮮まで延びたら…、韓国で「巨大な損失」との懸念―米華字メディア

Record China    2018年11月1日(木) 7時10分

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29日、米華字メディア多維新聞は、北朝鮮に中国高速鉄道が導入されれば、南北の経済協力に大きなダメージを及ぼし得るとの懸念が韓国国内から出ていることを報じた。写真は中朝国境。

2018年10月29日、米華字メディア多維新聞は、北朝鮮に中国高速鉄道が導入されれば、南北の経済協力に大きなダメージを及ぼし得るとの懸念が韓国国内から出ていることを報じた。

記事は、韓国英字紙コリアン・タイムズの29日付報道を引用。北朝鮮が2011年の金正恩(キム・ジョンウン)政権発足後に市場経済の導入を開始し、この7年で中国の改革開放初期に相当する段階に入ったと紹介。市場化政策最大の受益者は、金氏および北朝鮮の特権階級であるとした。

また、「北朝鮮のこのような変化は韓国にとって大きなチャンスである」としたうえで、韓国鉄道技術院院長が「現在最も緊迫しているのは南北を接続する鉄道だ。中国がご自慢の高速鉄道を北朝鮮に隣接する丹東地区にまで持ってきており、もしソウルから新義州までが高速鉄道でつながれば、ソウル―北京間の所要時間がわずか6時間になる」と語ったことを伝えている。

そして、「南北鉄道の接続は韓国と欧州を結ぶ陸の貿易路線につながることを意味しており、実現すれば韓国製品をロシアまで輸送する時間が大幅に減少する」と説明。このため、韓国政府が対北朝鮮制裁を続ける原則の下で、年内に南北鉄道接続プロジェクトを立ち上げる準備を進めているとする一方、世論からは「今の北朝鮮との経済協力のチャンスを逃して、中国の高速鉄道が開城にまで延びてきたら、政府は一体どうやって対応するのか冷静に考えよ」との批判の声が出ていると紹介した。(翻訳・編集/川尻

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