フライト遅延で激怒の乗客に「死んだフリ」で対応?!証拠動画に意見殺到―中国

Record China    2012年8月30日(木) 5時3分

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20日夜、北京の空港で、フライト遅延のクレームに対応する空港職員が「死んだフリ」をしたとされる動画が話題となっている。写真は2006年、湖南省の空港で、中国東方航空の離陸遅延に遭った乗客たち。「東方航空のサービスは最悪!」との横断幕が掲げられる始末に。

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2012年8月21日付でインターネット上に投稿されたある動画が、中国で話題を集めている。北京の空港で、フライト遅延に怒り心頭になる乗客らに困り果てた空港職員が「死んだフリ」で対応したとされる様子が収録されている。

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20日夜。中国東方航空の北京発西安行きのフライトが、故障のため4時間の遅延となった。4時間という時間も耐えがたいが、離陸の見込みについて十分な説明もないまま、ひたすら待たされていた乗客たちは怒りを爆発させた。このほどインターネットに投稿された1分あまりの動画には、空港の出発ロビーと思しき場所で空港職員に詰め寄る乗客らの様子が収められている。よく見るとそのかたわらに、床で倒れている男性職員の姿が。しかし、同僚らは彼に一瞥もくれずに放置。一部の乗客は彼を取り囲んでいるが、誰も助け起こそうとしない。どうやら、彼が「死んだフリ」をして難を逃れようとしていると思われたようだ。

この動画について、中国東方航空宣伝部の責任者は「動画のようなアクシデントがあったのは事実」と認めた。しかし、倒れていた職員は「死んだフリ」をしていたのではなく、ある乗客に押し倒されて脳しんとうを起こしたため、しばらく起き上がれなかっただけと説明する。

当初は「死んだフリなんて?」とあきれられていた職員だが、航空会社の説明が事実とすると、また別の問題を指摘するコメントが投稿動画に多く寄せられた。

「地面に倒れている人に見向きもしない人たち。直前にどんなトラブルがあったかは知らないが、とにかく、人が1人倒れているんだぞ。助け起こすこともせずに、携帯でその様子を撮影する人たち。被害者面で航空会社の不備を責める乗客たちは、いったいどんなモラルを持ち合わせているというのだ」。

「フライト遅延が蔓延している航空業界にも問題はあるし、それによってもみ合いが起こることも問題。ただ、それにしてもだ。みなさん、そんなにカッカするほどお急ぎなのでしょうか?みなさんはアップルかマイクロソフトのお偉いさんですか?それともリストラで人員不足のモトローラか、倒産寸前であえいでいるノキアにでもお勤めですか?そんなことないでしょう?」

「僕自身、東方航空の航空機に搭乗しようとして遅延に遭ったことはあるよ。職員の無責任な対応は確かに最悪だった。上層部に有効な対応策を求めるでもなく、ただひたすら乗客に無意味な忍耐を強いる。今回の東方航空の説明を聞いても、やはりこれは企業の問題だと感じる。アクシデントは仕方ないが、誠心誠意の対応をしなければ」。(翻訳・編集/愛玉)

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