防弾少年団も兵役免除に?韓国で「兵役特例」改善の動きも、ネットは否定的

Record China    2018年9月4日(火) 21時20分

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3日、韓国のソウル新聞は、アジア大会金メダリストの兵役免除などを受け、兵役免除の特例に対する不満の声が高まり、政府が制度見直しの動きを見せていると報じた。写真は韓国軍。

徴兵制のある韓国で、国威を宣揚した芸術家やアスリートについては兵役を免除する特例があることに不満の声が高まっており、政府も関連制度を改善する動きを見せている。3日、韓国・ソウル新聞が報じた。

2日に閉幕したジャカルタ・アジア大会で、金メダルを獲得し特例対象となった韓国代表選手は42人に及ぶ。このうちサッカーソン・フンミンら20人、野球がオ・ジファンら9人となっている。

特に野球代表の一部は、軍入隊を最大限に延ばした末に、金メダルの可能性が高いアジア大会に出場して兵役を逃れようとしたとの疑惑があり、「こうした特例制度の見直しは避けられない」との声が出ているという。兵役免除の特例対象となれば、軍に入隊する代わりに4週間の基礎軍事訓練を受けた後、選手生活を34カ月間維持すれば、兵役義務を履行したものとみなされる。

また、大衆芸術家や技能五輪入賞者も特例の対象とするべきとの主張も出ている。特に、防弾少年団BTS)が米「ビルボード200」で2度目の1位を獲得したと報じられたことを受け、「国威を宣揚した歌手も兵役免除とすべきだ」との声が広がりつつある。

これについては、国会国防委員を務める、野党「正しい未来党」の河泰慶(ハ・テギョン)議員が、先月の国防委全体会議で言及。「防弾少年団の兵役を免除してほしいという声があり、特例を与える国際大会のリストを確認したところ、公平性に問題があった」と指摘した。「クラシック音楽のコンクールで優勝すれば特例対象になるのに、大衆音楽だとビルボード1位でも対象にならないのは問題だ」とも話している。

兵務庁も、特例制度の改善に前向きなようだ。奇讃守(キ・チャンス)兵務庁長は、聯合ニュースの電話取材に対し「制度を見直す時期が来たと感じている。スポーツ・芸術の兵役特例を全体的に再検討する計画だ」と明らかにしたという。庁としては、制度改善に向けた作業部会を設置するなどして、改善案を策定することを検討しているとも伝えられている。

この他、大韓体育会の李起興(イ・ギフン)会長も、2日の韓国選手団解団式および記者会見で、男子アスリートの兵役免除特例を改善するとの考えを示した。

この記事に対し、韓国のネットユーザーからは、「くだらないことを言ってると、逆にスターが悪く言われるんだって、分かってる?」「アイドルは有名になって金を稼ぐためにやっているだけで、人気は一時的。メダリストは永遠に国を輝かせてくれる存在なんだぞ」「そもそも外国人たちは防弾少年団がどこの国の歌手か知ってるのか?」など、特例拡大に反対の声が多く寄せられている。一方、「兵役免除、異論はないよ。ただし、免除期間中に稼いだ金を国のために寄付すべき」などという賛成派の声もある。

また、特例そのものを廃止すべきだとの意見も多く、「それぞれの分野で国威を宣揚している20代の若者がいるはずだが、その人たちに特例は与えないのか?サッカー選手や歌手だけでいいのか?それ以前に兵役は懲罰なのか?」「人気スターを2年も軍に行かせるのはもったいないが、一般人ならいいのか?」などの声が上がっている。(翻訳・編集/麻江)

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