中国で「3000年以上の歴史ある特殊な職業」に新たな注目、年収1600万円超のうわさも

配信日時:2018年9月3日(月) 8時0分
中国で「3000年以上の歴史ある特殊な職業」に新たな注目
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中国で3000年以上の歴史を持つとされる「炮製師」という職業が注目を集めている。伝統的に用いられる生薬を処理する仕事で、インターネットでは「年収100万元(約1630万円)で募集している企業がある」などのうわさもささやかれているという。
中国で3000年以上の歴史を持つとされる「炮製師」という職業が注目を集めている。伝統的に用いられる生薬を処理する仕事で、インターネットでは「年収100万元(約1600万円)で募集している企業がある」などのうわさもささやかれているという。中国メディアの中国新聞社が1日付で紹介した。

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炮製とは、生薬に炒る、煮沸する、酒で洗う、不要部分を除去するなどの手を加えて処理する作業を指す。春秋戦国時代(紀元前770年~同221年)までの医学技術や思想をまとめたとされる「黄帝内経(こうていだいけい)」などにも炮製のためのさまざまな方法が紹介されている。

「史記」によると、炮製の技術を初めて示したのは、殷の料理人で後に政治家になった伊尹(紀元前1649年?~同1549年?)で、調理の方法を応用したという。「史記」の記述が正しいなら、炮製には3000年以上の歴史があることになる。

中国新聞社は四川省の成都中医薬大学中薬炮製研究室の黄勤挽主任教授の説明を紹介。この製薬作業は不足していても過剰に施しても薬効などに問題が出てしまう。経験を重ねて技術を掌握するしかないが、常に臨床の結果と照らし合わさねばならないという。また、副作用を低減させるためにも炮製は重要な作業であり、同じ処方でも質の高い炮製が施されていれば、よりよい薬効を得ることができる。

しかし、同大学の許潤春准教授によると、炮製を学ぶ学科はかつて、学生に人気がなかった。修士課程を終えても、炮製に関連する職を得られる学生は1割にも満たなかったからという。しかし、最近になり状況は大いに変化した。

質の低い炮製が存在することを国家が重視し、一般人も炮製のことを知るようになったからという。質の高い炮製が施されていることが伝統薬として高い品質である条件とされるようになった。そのため数年ほど前から、炮製を学ぶことを希望する学生が大いに増えた。

ただし、インターネットなどの「年収100万元」の言い方は大げさで、工場で炮製を担当する一般の労働者の場合、年収は10万元(約163万円)、製薬会社での炮製の技術責任者なら20万元(約326円)、技術力の特に高い専門家の場合には30万元(約488万円)前後という。

「年収100万元」が大げさとしても、多くの人が「炮製」を重視し、「炮製師」という職業が人気を集めるようになった原因に、中国人が「商品の質」や「生活の質」の向上を強く求めるようになった社会の流れがあることは間違いない。(翻訳・編集/如月隼人
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