中国の海外直接投資が過去最高水準の1200億ドルに

人民網日本語版    2018年8月31日(金) 22時20分

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中国国際貿易促進委員会研究院はこのほど、「中国の海外直接投資戦略研究報告」を発表し、中国の海外直接投資(FDI)の状況を全面的に説明した。各方面のデータから、中国のFDIが過去最高水準に達したことがわかった。

中国国際貿易促進委員会研究院はこのほど、「中国の海外直接投資戦略研究報告」を発表し、中国の海外直接投資(FDI)の状況を全面的に説明した。各方面のデータから、中国のFDIが過去最高水準に達したことがわかった。

同報告によると、過去10年間に中国のFDIの年平均増加率は27.2%に達し、海外投資大国の仲間入りをした。2017年のFDIフローは約1200億ドル(1ドルは約111.0円)で世界3位となり、FDIストックは1兆4820億2千万ドルで世界8位だった。中国資本の世界的な影響力がますます高まっている。

18年1-7月には、中国の非金融分野のFDIが累計652億7千万ドルに達し、前年同期比14.1%増加した。18年の世界のFDI増加率が最高で10%と見込まれることを踏まえると、中国のFDIの増加率の高さが際立つ。

現在の中国のFDIのストックもフローも、米国英国、ドイツ、日本などの先進国の通年同期を上回った。同報告によれば、16年の中国の国内総生産(GDP)の国民一人あたり平均は8123.18ドルで、同年の中国のFDIフローを米英独日のGDP平均が8千ドルだった時期のFDIフローに比べると、米国の9.28倍、英国の2.41倍、ドイツの9.45倍、日本の19.26倍になる。中国のFDIストックを同じように4カ国と比較すると、米国の11.16倍、英国の1.86倍、ドイツの13.49倍、日本の24.38倍になる。

FDIの投資先産業分布がより理性的になった。同報告によると、今年1-7月の中国のFDIは主にリース・ビジネスサービス産業、製造業、採鉱業、卸売・小売業に向かい、全体に占める割合はリース・ビジネスサービスが32.5%、製造が15.8%、採鉱が11%、卸売・小売が9.6%だった。リスクの高い不動産業、スポーツ産業、エンターテインメント産業への投資はゼロ成長となった。FDIの目立った特徴として、数量を増やすことを重視する姿勢から、品質の向上と構造の最適化を重視する姿勢への転換が挙げられる。

FDIの国別配置がさらにバランスの取れたものになった。今年1月末現在、FDIを行う中国企業は2万7497社に上り、投資先企業数の上位10カ国・地域は、香港地区、米国、オーストラリアロシア、ドイツ、日本、シンガポール、韓国、インドネシア、カナダで、この10カ国・地域で中国のFDIの47.85%を占めた。ここからわかるのは、中国のFDIには単一市場に過度に偏るといった問題がみられないこと、またFDIのリスクが相対的に小さいことだ。(編集KS)

人民網日本語版」2018年8月31日

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