ロシアの一部都市は中国の存在なしでは生存できず、中ロの立場に変化―ロシアメディア

Record China    2012年8月25日(土) 5時51分

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20日、経済発展の差によってロシアと中国の関係が変化し、今やロシア極東の一部都市は中国の経済的な恩恵なしには生存できなくなっているという。写真は黒竜江省黒河市で買い物するロシア人。

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2012年8月20日、環球時報によると、ロシアのニュースサイトは18日、社会主義陣営の中でかつて最も隆盛を誇っていた旧ソ連と中国の関係は、最近20数年間の両国の経済発展の差によって大きく変化し、今やロシア極東の一部都市は中国の経済的な恩恵なしには生存できなくなっていると報じた。

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ロシア・アムール州の州都・ブラゴヴェシチェンスクと中国黒竜江省黒河市はアムール川を挟んで船でわずか15分の距離にあり、ロシア人が黒河市へ短期間出向くにはビザが必要ないため、往来は非常に便利だ。黒河市の埠頭付近には大型ショッピングセンターがあり、ロシア人の日常的なニーズを満足させているだけでなく、中には商品をロシアへ持ち帰り、転売して金を稼ぐ人もいる。

この二つの都市から、ロシアと中国の関係の変化が見てとれる。1960年代に両国の関係が悪化し、貿易を停止して以来、ブラゴヴェシチェンスクは閉鎖的な都市となった。その後、ソ連崩壊前にゴルバチョフ書記長(当時)が中国との関係改善政策を実施し、両都市は貿易取引を再開した。しかし、ブラゴヴェシチェンスクが未だに古い建物を改造している一方で、かつては農村のようだった黒河市は現在、高層ビル群を擁する100万人都市に成長した。

ソ連崩壊後の20年余りでロシアの地位は社会主義陣営の中の「兄貴」から「末っ子」へと変化してしまい、ブラゴヴェシチェンスク市民は、黒河市が急速に発展し、巨大なビルが次々と建設されていくのを目の当たりにしてきた。

アムール大学の副教授は「90年代、ロシアは中国にさまざまな機械や設備を輸出してきたが、最近は天然資源くらいしか輸出するものがない。一方で、中国からは付加価値の高い製品が多数輸出されてきている」と話す。

アムール州には極東の潜在的な水力発電能力の3分の2が集中していると言われており、2009年に中国へ電力の輸出が開始された。ブラゴヴェシチェンスクから見える黒河市のまばゆいばかりの夜景は、ロシアからの電力によって賄われているのだ。(翻訳・編集/HA)

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