北京の龍泉寺の住職をセクハラ行為で解任、女性弟子相手に「男女双修」と称する行為―中国

Record China    2018年8月30日(木) 23時20分

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北京市海淀区にある龍泉寺の釈学誠住職が解任された。女性の弟子や在家の女性信者に対して地位などを利用して性的関係を強要する、いわゆるセクハラ行為があったとされる。

中国メディアの中国新聞社は30日、北京市仏教協会は24日に開催した常務理事会で、同市海淀区にある龍泉寺の住持(住職)を解任したと伝えた。解任されたのは釈学誠(シー・シュエチョン)住職で、女性の弟子や在家の女性信者に対して地位などを利用して性的関係を強要する、いわゆるセクハラ(セクシュアルハラスメント)の行為があったとされる。

米国に拠点を置く華字メディアの多維新聞網によると、8月1日に釈学誠住持の女性の弟子はセクハラ行為を指摘する長文の告発文を当局に送った。告発文によると、釈学誠住職は多くの出家した女性の弟子や在家の女性信者に対して「男女双修(男女2人による修行)」と称する行為を行っていた。在家の女性信者は「精神をコントロール」された状態だったという。

中国政府で宗教関連を担当する国家宗教事務局は23日、釈学誠住職に対する告発文の調査結果として、「セクハラの指摘は事実だった」と発表。仏教の戒律に違反する疑いがあり、中国仏教協会が自らの規則にもとづき厳粛に処理をするとした。

告発文は、龍泉寺における違法建築や、資金の流れが不明瞭であることも指摘したという。国家宗教事務局は龍泉寺に工事の許可を得ていない違法建築が存在することも判明したと発表。資金の流れについては調査中とした。

解任された釈学誠住持は福建省莆田市仙遊県の出身で1966年生まれ。出家したのは1982年で、84年から北京市内の中国仏教学院で学んだ。

龍泉寺が建立されたのは10世紀半ばごろ。その後、荒廃したり再建されることを繰り返した。中華民国期には活発に活動していたが、日中戦争期には次第にすたれ、中華人民共和国初期にはわずかな建物しか残っていなかった。その建物も、文化大革命時期には一般人の住居として使われた。

1995年に龍泉寺の周辺一帯が鳳凰峰自然風景区として観光地になると地元当局や仏教関係者、信者らが寺の再建を始めた。釈学誠住持が龍泉寺入りしたのは2004年で、2005年に北京市政府・宗教事務局が「宗教活動場所」つまり寺院として正式に承認した。(翻訳・編集/如月隼人

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