「一帯一路」に設置された「中国の本棚」 世界中に中国の物語を伝える

人民網日本語版    
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タイ・バンコ市内にある書店に7月26日、「中国」と名づけられた本棚が設置された。本棚に置かれた約1000種の書籍はタイの読者の注目を集め、多くの人が足を止めて読んでいる。

タイ・バンコ市内にある書店に7月26日、「中国」と名づけられた本棚が設置された。本棚に置かれた約1000種の書籍はタイの読者の注目を集め、多くの人が足を止めて読んでいる。

「中国の本棚」は、出版業界の海外進出を奨励する、中国に関する豊富な書籍を世界に紹介する、各国の読者に中国を知ってもらうためのきっかけ作りにと設置された。

中国文化を海外へ伝えるための新しいチャネルかつブランドとして、「中国の本棚」は読書の魅力を用いて中国と世界とを結びつけ、古代から伝わる「中国の物語」をまったく新しい形で世界に伝える。

五洲伝播出版社の荆孝敏副社長にとって、世界に向けて中国の魅力を発信することはかねてよりの願いであった。中国の国力強化と開放政策の深化は、中国書籍の海外書籍市場におけるブームをもたらした。そんな中彼女は、中国を理解したいと願う海外読者のニーズをいかにしてよりよく満たすのかという問題を模索し続けている。

2015年、荆孝敏副社長がアラブ首長国連邦に出張した際に、面積500平方メートルを超える日本の紀伊国屋書店を目にした。この書店には日本語の書籍や周辺製品が集中している上、日本書籍や文化を輸出するためのスペースが作られ、非常に印象的な空間となっている。荆副社長はこれに触発され、中国の書籍を集中させ、独自のプラットフォームを構築する必要性を認識した。

2015年は、中国で国家新聞出版局が「シルクロード書香」プロジェクトを積極的に推進していた年にちょうどあたる。荆副社長は同プロジェクトのサブプロジェクトを国に申請し、五洲伝播出版社を代表して「一帯一路(the Belt and Road)」沿線国家にある主な書店に「中国の本棚」(THAT’S CHINA BOOKSHELF)を設置するように求めた。

「中国の本棚」は外国人の読者だけでなく、中国で生活している外国人にもサービスを提供する。そのため、荆副社長はさらに中央宣伝部の国際伝播力プロジェクトにも申請し、「中国の本棚」を国内の有名な景勝地や外資系ホテル、外国語書店などの外国関連機関及び「一帯一路」国家以外の国の書店にまで広めることを望んでいる。

現在、エジプト、トルコ、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、ドイツ、フランス、米国シンガポールなどの海外13カ国に15カ所の「中国の本棚」が設置されており、北京、上海、厦門(アモイ)など中国国内10都市にも18カ所の「中国書棚」がある。

「中国の本棚」には、唐詩や宋詞など古典文学の翻訳だけでなく、「一帯一路」イニシアチブの解読テキストや実用性が強い中国生活マニュアルなど、数百冊の本が置かれている。

また、「中国の本棚」は伝統的なマーケティング方法を採用するほか、普及チャネルも広げ続けており、「書店+本棚」以外に様々なイノベーションモデルを形成している。

例えばアラビアでは、五洲伝播出版社は中国に関する内容とアラビアのローカルコンテンツを組み合わせ、アラビア語のデジタルブックリソースを統合し、アラビア語のデジタル読書アプリケーションを作成し、デジタル読書サービスを提供している。「中国の本棚」は、デジタル・リーディング・プラットフォームの拡張のほかに、書店以外のさまざまな方法でも世界中の読者を引き付けている。

「中国の本棚」から中国を読み解き、中国の物語を全世界に発信する。現在では、中国図書輸出入総公司、中国外文局なども「中国の本棚」のプロジェクトにすでに参加しており、一丸となって中国の物語をシルクロード諸国に伝える試みを行っている。(編集HQ)

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